NPT合意文書にゲスな横槍を入れる支那

イメージ 2


昨年公開された「ハリウッド版ゴジラ」、作中で米軍の司令官ステンツ提督は核兵器を使用して怪獣を抹殺しようとする。核ミサイルを囮にムートーを誘き寄せ、ムートーを狙うゴジラもろとも囮の核ミサイルを起爆させて葬り去ろうと言う作戦だった。渡辺謙さん演じる芹沢博士は亡き父の形見の懐中時計、1945年8月6日8時15分で止まったままの時計をステンツに見せて反対する。ステンツは躊躇するも作戦の実行を決断する。一般市民の安全優先と言うもっともな理由はあるとは言えステンツはこう言う。

「知りたい事は一つ。核で奴等(怪獣)を殺せるかどうかだ。」

それに対して芹沢博士は
「核はもう試した。」
と言う。
(作中では50年代の米ソの核実験の実態は全てゴジラ抹殺の軍事作戦と言う設定である。)

しかしステンツの副官であるハンプトン大佐は
「キロトン級でなくメガトン級の核でだ。」
と言い、作戦は実行に移されるが、肝心のミサイルはムートーに簡単に奪われ、事態を悪化させる結果になる…

イメージ 3


ここで問題なのはハンプトン大佐である。彼の台詞ではあたかもメガトン級の核をゴジラに炸裂させるのは初めてであるかの様に受け取れるが、実際には作中のゴジラ復活前(※筆者注: 作中でのゴジラ復活は世界初の原潜航海が原因と言う設定。ノーチラス号の初臨界は1954年12月、航海は翌月なのでビキニ環礁の核実験後になる。)のビキニ環礁での核実験、第五福竜丸被爆した水爆実験は15メガトンであったとされる。と、なると作中でゴジラを狙った核爆弾はメガトン級であったと考えるのが自然であろう。つまり、ハンプトンは自国の核兵器がどの時点でどれだけの威力の物が存在したのか認識していないのである。サンフランシスコでメガトン級の核を炸裂させたその後を考慮しない上官のステンツも同様であると言っていいだろう。

イメージ 4


こんな連中が核兵器を使おうとするのだから作中での成り行きはある意味では必然である。核を扱う上で一番危険なのは核を恐れない人間、理解出来ない人間が扱う事であるとも言える。

彼等は映画の世界の住人なのでまだいいが、困った事に同じ穴の狢が我々のいる現実世界にも存在するから始末が悪い。…前置きが長くなったが、言うまでもなく支那という厄介者がこれに該当する。

イメージ 1


http://www.sankei.com/column/news/150520/clm1505200003-n1.html

イメージ 6



核拡散防止条約(NPT)再検討会議の合意文書案に盛り込まれていた、各国指導者らに被爆地訪問を要請するくだりが、支那の反対で削除された。当然日本は記述の復活を求めているが反対派は支那朝鮮だけだ。その理由が「日本は第二次世界大戦の加害者ではなく、被害者であるかのように描こうとしており、同意できない」というのだから難癖であるとしか言い様がない。

そもそもNPT再検討会議は核拡散防止がそのテーマであり、第二次大戦の責任問題を議論する場ではない。そして核が実際に戦争に使われたらどうなるか、広島・長崎以外に例がないのだからどちらにせよ核兵器使用と言う惨禍を各国指導者にその目で確かめて貰うには来日して貰う他方法はない。

それ以前に支那が言う様な「被害者ビジネス」なんて姑息な真似を日本は支那朝鮮と違ってやらない。同類視されるだけでも十分に迷惑かつ不愉快でしかない。そもそも記事が指摘する通り核軍拡など行ってるのは世界広しと言えど支那だけである。自分達がしている事の意味を理解しようとしない意図まで感じてしまう。要は支那には広島長崎を訪れて核兵器が実際に使われたらどうなるか直視する勇気はないのだ。だから強引に反日活動に結び付けて回避しようとするのだろう。

イメージ 5



核兵器を使用すると言う事は付近の一般市民を虐殺する結果以外生まない。アメリカは原爆を市街地を狙って落とした。仮に軍事基地を狙っても周囲数キロは確実に壊滅する。それもメガトン級でなく、キロトン級でだ。広島に落とされた原爆は15キロトンだったと言われている。それでもあれだけの惨劇を生むのには十分過ぎる。これがメガトン級となるとどうなるか?想像もつかない。

核兵器が抑止力になっている現実は否定出来ない。日本の安全保障もアメリカの核の傘の中で確立しているのが悲しいが現状である。そこから脱却したいのならば憲法9条の遵守ではなく、その憲法9条を改正して自力で自国を防衛出来る態勢、それも日本を狙う支那の核に対する抑止力を自力で確立するしかないが、少なくとも支那の主張は日本をそうさせない為のものでしかない。

…とは言え核軍縮は世界的な流れであるべきであろう。日本が唯一の被爆国としてその先頭に立つのは決して間違ってはいないだろう。世界の首脳陣も日本を訪問する機会があり、かつ核軍縮を本気で考えているのならNPT合意文書とは無関係に自分で広島・長崎を訪問すればいい。日本は間違いなくそういう人々を歓迎するであろう。支那は今回の横槍を入れてもそうなれば外交的には敗北である。それ以前に支那の様に核兵器の脅威の何たるかも分からない国に核を扱う資格はない。