共産党こそ戦後レジームであり、対米追従である。

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※一見まともな質問だったが、実際は愚劣の極み。

先日国会で行われた党首討論共産党志位和夫ポツダム宣言を引用して安倍首相に「間違った戦争か否か」を問い質したが、安倍首相の「そして今、私もつまびらかに承知しているわけではないが、ポツダム宣言の中にあった連合国側の理解、例えば日本が世界征服をたくらんでいたということなども今、ご紹介になられた。私はまだその部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりませんから、ここで直ちにそれに対して論評することは差し控えたいと思うが…」と発言した部分が物議を醸している様だ。
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※本人はそれに気づかず意気揚々。おめでたい。

志位和夫との党首討論の動画
http://m.youtube.com/watch?v=Hpe_lmEULcU

志位和夫との党首討論のやりとり
http://www.sankei.com/politics/news/150520/plt1505200050-n1.html
http://www.sankei.com/politics/news/150520/plt1505200054-n1.html

志位和夫の質問は一見共産党らしい質問にも見えるが、その実は共産党の言動とは相容れない異常な発言であると言える。そもそもそのポツダム宣言に始まり東京裁判日本国憲法等の安倍首相の言う戦後レジーム」は悉く米国主導によるものだ。それらを墨守すべきと言う共産党の主張もその意味では「米国追従」そのものである。常日頃アメリカのいいなりやめよう」等と言っている政党の、それも党首たる人間の発言としては極めて不適切であると言えるだろう。

これは筆者の推測ではあるが、志位からすればこんな質問をしなくても安倍首相の本音は理解している筈だ。ではなぜわざわざ党首討論で持ち出したか?と言う疑問が涌くが、恐らく質問に対して「YES」と安倍首相が答弁しようものなら「間違った戦争だと認めるなら安倍談話で謝罪表現を入れるべき」とか「安倍首相、村山談話の継承を明言」と自らの成果にしようとする狙いがあったのではないか?逆に安倍首相が「NO」と答弁しても「安倍首相は歴史修正主義の本音が出た」とか「安倍首相、村山談話を継承しないと明言」等とどう答弁しようが口撃出来る様に考えていたと思う。
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※これが正解。

ルーピーならばこんな手に簡単に引っ掛かるかもしれないが、安倍首相はそこまで馬鹿ではない。恐らく瞬時に志位の狙いを見破り、軽くいなしたのではないだろうか?幾らなんでも安倍首相の「そして今、私もつまびらかに承知しているわけではないが、ポツダム宣言の中にあった連合国側の理解、例えば日本が世界征服をたくらんでいたということなども今、ご紹介になられた。私はまだその部分をつまびらかに読んでおりませんので、承知はしておりませんから、ここで直ちにそれに対して論評することは差し控えたいと思うが…」と言う答弁を額面通りに受け取る訳にはいくまい。

かりそめにも日本国の首相がポツダム宣言を全く知らないなんて通常あり得ない。ただ、全文一字一句間違い無く諳じているかとなれば話は別である。筆者としては逆に志位和夫にそれが可能なのかを聞きたいものだ。
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ポツダム宣言全文

志位和夫が引き合いに出したポツダム宣言6条には「日本国民を欺いて世界征服に乗り出す過ちを犯させた勢力を除去する。云々」とある。これを基に志位和夫は先の質問をしたのだろうが、そもそも先の大戦で日本はアジア諸国を欧米の植民地支配から解放する」とまでは言った。当時大東亜戦争と呼称した様にアジア以外は視界に入っていなかったと言える。それでどうやって世界征服が出来ると言うのか?ポツダム宣言に明記されていると言ってもそれらは作成した米英ソの勝手な解釈によるものであって、そこに事実誤認があるとは考えなかったのか?志位和夫にはそういう視点が欠けている。

また、「誤った戦争」があるなら「正しい戦争」もある事になるが、それはいったい何を指すのか?また大東亜戦争志位和夫の言う「誤った戦争」だと言うならばインドネシアの独立宣言の日付が皇暦で記されていた事実をどう説明するのか?通常の感覚ならば自分達を侵略に来た上にその戦争自体が誤りであった国の暦など絶対使わないだろうに…志位和夫には先ずはその意味を考える事をお勧めしたい。
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※こう言う声に耳を傾けよう。

共産党シンパの人々は今回の志位和夫の質問に喝采ものなのかも知れないが、ポツダム宣言6条の「日本の世界征服」なんて件は支那偽書田中上奏文」に基づいた出鱈目な認識に基づいたものでしかない。田中上奏文」が嘘出鱈目捏造文書である事は東京裁判でも立証されている。…にも関わらずそれを持ち出す異常ぶり。そこには気づかなかったのか?逆に安倍首相は知っていたからこそ真面目に答弁をする気にもならなかったのではあるまいか?結果として安倍首相は何もせずとも共産党が表向きには対米追従を批判しながら実際は自らが最悪の対米追従、即ち「戦後レジーム」そのものであると論証されただけだ。

「日本の戦後民主主義の原点中の原点がポツダム宣言だ」とは言うものの共産主義下ではその民主主義は否定される。志位和夫の主張は支離滅裂で荒唐無稽な噴飯ものの主張でしかない。それすら理解出来ない志位和夫共産党は安倍首相を批判する資格はない。

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東京裁判では通常の戦争犯罪以外は裁けなかった。

参考までに…
民主党岡田克也との討論の論評はこちらの秀逸なブログで。
http://thenagatachou.blog.so-net.ne.jp/2015-05-21