朴槿恵の訪米、最大のお土産はベトナムでの韓国軍の乱暴狼藉の謝罪要求だった。

※訪米は着々と成果を上げている様だ。…オモシロイ意味で、だが。

アメリカを訪問中の朴槿恵が着々とその成果を上げつつある模様だ。早速米政府高官から「特に重要なのは日本との関係だ。日韓の協力は米国にとって戦略的な優先事項だ」と手荒い歓迎を受け、晩餐会にオバマの姿はなかったそうだ。その晩餐会では

「韓国は米国が誰より信頼できるパートナーであり、韓米同盟は米国のアジア太平洋リバランス（再均衡）政策の核心軸」

「韓米両国は自由、民主主義、人権という共同の価値と理想で強く結束している」

と、妄言。既に酒に酔っていたのだとしか思えない。…と、言うか素面ではとてもじゃないが言えない台詞である。

※米メディアも余り取り上げていない模様だ。

…ペンタゴンを訪問したのは良いが、懸案の韓国産次世代戦闘機開発における核心技術の提供はアメリカに見事に拒否され、計画は頓挫が確実。NASAを訪問して宇宙開発での協力を模索したものの、こちらも技術提供などとてもじゃないが期待は出来ないと言う。アメリカと韓国では宇宙開発のレベルが違いすぎるからだ。しかも過去にNASAで宇宙飛行士になるべく訓練を受けていた韓国人が機密情報を盗み出そうとして以来出禁だと言う。それでも技術提供される期待を持てる面の皮の厚さは本人の化粧も遥か遠くに及ばないであろう。

ワシントンでの「戦略国際問題研究所」で講演して「北東アジアの平和と安定を追求し、日韓関係を改善する重要な機会になる」と、日支韓三か国首脳会談を開催する見通しを表明、安倍首相との日韓首脳会談についても「もちうると考えている。だが、会談を真に重要なものとするためには、慰安婦問題での進展が必要だ」と、相変わらず所謂慰安婦問題に固執する姿勢を見せたが、それを首脳会談開催条件に出来なかった時点で何を言おうが朴槿恵の負け、である。

※こういう意見広告も掲載されたそうだ。アメリカの歓迎ぶりが笑える。

そんな中、ベトナム戦争時に韓国軍による乱暴狼藉の被害を受けた在米ベトナム人女性達が朴槿恵にその件での謝罪を要求したと言う。

http://www.sankei.com/world/news/151016/wor1510160050-n1.html

今回の朴槿恵訪米の最大の成果になるかも知れない。韓国軍によるベトナム戦争時の女性への性暴力及び虐殺行為は知っている人は知っているが、大きく報道されたり問題視される機会は何故か少ない。あの手この手の切り口で「ありもしない」所謂慰安婦問題で譲歩を日本に迫ってきた朴槿恵だが、これは如何に韓国が歴史から抹殺しようとしても出来ない歴史の事実である。更に米紙ウォールストリート・ジャーナルに、被害者に対する公式な謝罪を朴大統領に求める広告も掲載したと言う。

…見事な「大ブーメラン炸裂」であるとしか言い様がない。しかし朴槿恵にはこの要求に対しては

・要求を黙殺若しくは拒否する。
・せいぜい「遺憾表明」でお茶を濁す
・要求に応えて謝罪する。

と言う選択肢しかあるまい。

最初の選択肢であれば国内世論はある程度支持するかも知れない。だが、否定しようの無い歴史的事実をそうすれば日本を「慰安婦問題を否定して嘘出鱈目を言い続けている」などとは金輪際言えまい。かつて朴槿恵は「過去に起きたことを正確に認識できない国に未来はない」等と妄言を吐いていたが、自国がそれを証明する結果になるやも知れない。

※過去の妄言その1

…かと言って「遺憾表明」でお茶を濁しても被害者が納得する筈もない。それ以前に金大中がベトナムでそうした時に真っ先に「国軍の名誉を汚すもの」と批判したのは当の朴槿恵自身である。「加害者と被害者の歴史的立場は千年経っても変わらない」と言う迷言も朴槿恵による発言である。当然ベトナムと韓国の間でもそうなんだろう。…尤も朴槿恵がベトナムを訪問した際、この問題について言及する事はなかったのだが。

※過去の妄言その2

…上記の様な経緯から最後の選択肢は「悪魔の選択肢」となるであろう。要求を受け入れ謝罪すれば被害者はある程度は納得するかも知れない。日本に所謂慰安婦問題で言い続けてきた主張は「本人の真実の理解」はさておき、「建前としては」言い続ける事自体は可能であろう。だがそれをやれば国内からの支持を失う結果になるであろう。特に朴槿恵の最大の支持基盤は退役軍人の組織等、ベトナムでの乱暴狼藉の実行者やその家族などである。彼等に見放されてはレームダック化は必至である。いや、帰る場所すらあるかどうかの疑問まで出て来る。

※ベトナムでの韓国軍の蛮行を報じたメディアはこうなった。

…オバマとの首脳会談を待つまでもなく、今回の朴槿恵の訪米の成果は十分過ぎる程の結果が出た様だ。さて、どう対応するのか見物である。

※オバマですらこう思っているのが本音だったりして。