核に無責任な核保有国

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※そもそもゴジラビキニ環礁の水爆実験に抗議すべく製作されたのだが…

アメリカ人にも「ゴジラ」のファンが多い様だが、こういう事は余り知られていないのではないだろうか?
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※余談だがクライマックスで当時出来たばかりの東京都庁が破壊される。

ケント・ギルバートさんが俳優として出演していた1991年の「ゴジラVSキングギドラ。この作品はアメリカでは劇場公開もなければ英語版も作成されず、公開やソフト化も1998年になってからであった。

その最大の理由は同作でゴジラ誕生の原因を「ビキニ環礁での水爆実験」と明言しているからである、とされている。ビキニ環礁での水爆実験がゴジラ誕生の原因」なんてフィクション以外の何物でもないが、水爆実験自体はアメリカでも否定しようのない事実である。しかしアメリカにとっては「核を使った」その結果については如何なる形でも触れられたくないのであろう。それは「我儘勝手エゴイズム」でしかないが、それ故こういう行動に出るのだろう。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151103-00050057-yom-int
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※主要国の決議案の賛否
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※発言する日本の国連大使

国連総会で軍縮を扱う第1委員会で日本が提出した核軍縮決議案「核兵器の全面的廃絶に向けた新たな決意の下での共同行動」を156か国の賛成多数で採択した。しかしこの賛成国の中に国連安保理常任理事国はない。ロシアと支那は反対、米英仏は棄権であったのだ。

支那軍縮大使傅聡は投票前の発言で

「旧日本軍による他国での被害を忘れながら広島と長崎だけに焦点を当てることは、(日本以外の)被害者への侮辱だ」

等と意味不明の事を言っていたそうだ。そもそも決議案は「核軍縮」がテーマなのだから実際に戦争の最中に核兵器が使用された場所である広島や長崎の話は避けて通れない。関係ない話を絡めて論点をすり替えて批判するこんな狂人にも大いに問題あり、だが支那の場合は「日本の提案にはとにかく反対」と言ったスタンスでしかないとも言えるだろう。要するに「属国の北朝鮮共々反対の為の反対」でしかない。だが大統領自ら「核なき世界」を提唱してノーベル平和賞まで貰っているのに「核兵器の非人道性」を強調してかつ広島や長崎への訪問を決議案に盛り込んだら途端に賛成出来なくなるアメリカにも問題があると言う他ない。

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※何か言いたいならまず広島や長崎を訪問してから物を言え。

原爆投下についてはアメリカは「戦争終結を早めるためだった」等と詭弁を弄しているが、アメリカの言い分に理があるか否か以前に原爆は軍事施設ではなく市街地に投下され、犠牲になったのは非戦闘員であるのは否定の仕様がない。勝手に核を使っておきながらその結果を直視出来ず、「核なき世界」なんて言う資格はない。日本人は韓国人と違ってアメリカに対して「原爆投下を千年恨む」なんてケツの穴の小さな事は言わないが、核を持ち続けようと言うならば実際に実戦で使用されたらどういう結果を生むのか位は頭の片隅に入れてから言うべきだ。それが出来ないのは単なるヘタレでしかない。

結局核を持ちながらその結果を直視出来ず、広島や長崎から逃げ回っているのは無責任でしかない。その「核に対する無責任国家」こそが国連安保理常任理事国であるのだ。これで国連の本来の目的を達成出来る筈もない。御存知の通り国連総会の決議には法的拘束力がない。それがあるのは安保理決議であり、しかも常任理事国全ての賛成が必要だ。こんなシステムで核軍縮等到底期待出来ないのは言うまでもなかろう。…だからと言って何もしないよりこうして国際社会の意思を示す方が遥かに良い事は間違いないと思うのだが…

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※このシーンも水爆実験を正当化する設定で色褪せてしまう2014年の「ハリウッド版ゴジラ

アメリカで製作された「GODZILLA」も98年版はゴジラ誕生の原因をフランスの核実験だと言う設定にし、2014年版では「水爆実験はゴジラ抹殺の為の手段」として巧妙にアメリカの核使用の責任を伏せていた。核使用の責任についてはアメリカは映画も現実も変わりない。映画の様な対応なのか?それとも映画がリアル過ぎるのか?何れにしてもアメリカに限らず核保有国が核に無責任である事に変わりはない。