記事短評~トランプ発言集 彼はクレイジーなのか?~
…来年のアメリカ大統領選挙、現在共和党からの指名争いでトップを走っているのが不動産王のドナルド・トランプである。
良く言えば「歯に衣着せぬ物言い」、悪く言えば「暴言王」とでもなろうか。今や口を開けば物議を醸すこの御仁の発言をAPF通信がまとめて記事にしていた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151215-00000022-jij_afp-int
よくもここまで…と「別の意味で」感心してしまう程の発言まであるが、仮に日本でこれだけの物言いをすれば間違いなく本人のSNSは何であれ大炎上、マスコミも総攻撃で潰しにかかるのは必定であろう。何にせよ確実に選挙戦から葬り去られる結果になる。これが「言論の自由」「表現の自由」で罷り通るならば現在日本で問題視される「ヘイトスピーチ」問題などカワイイものに見えてしまう程だ。
…流石に「イスラム教徒入国禁止発言」は即座に英国でトランプの英国入国禁止を求める署名が45万人にも達したと言うレベルの完全に「ヘイトスピーチ」と言ってもいい内容で、ホワイトハウスでさえも即座に批難声明を出したが、それでも何故か急速に支持を失う結果にはならない。
「言論の自由」への許容範囲がアメリカと日本では違うからなのか、それとも別の理由があるのか…?
…思うにアメリカ人であれば「実は内心そう思っていても口に出せない」部分を堂々と言ってくれる、と言うのがあるのではないだろうか?オバマが大統領になって、アメリカが弱くなった。しかし共和党支持であれ、民主党支持であれ、「弱いアメリカ」なんてアメリカ人は誰も望んではいまい。だがもし一連の問題発言がそういう大衆心理を感じ取っての計算ずくのパフォーマンスの一環だとしたら…?
その場合、相当な「食わせ者」がアメリカ大統領になる事もあり得るだろう。誰がアメリカの次期大統領であろうが日本にとってはアメリカは最重要の同盟国である事に変わりはないだろうが、この男が大統領になるような結果になった場合、日本としても油断ならない相手になるであろう。安倍首相は兎も角、その他にトランプに対抗出来そうな人物が果たしているのか?また育て上げる事が出来るのか?この男、ドナルド・トランプの動向は日本としても注意を払うべきであろう。彼が大統領になった場合の対策は今のうちに行っていくべきである。