ジンベエザメが小型化?原因は…?

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「世界最大の魚類」と言えば「ジンベエザメである。何せ確認されているだけで体長13mにも達する個体が居たと言うのだから畏れ入る。不肖筆者も随分前の話になるが、大阪の海遊館で見た事があるが、その巨体には圧倒される。しかし、近年そのジンベエザメ何故か大型の個体を見かける事が少なくなった、と言うのだ。
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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160328-00010002-nknatiogeo-sctch

ジンベエザメは世界中の温暖な海域に生息しているそうだが、現在大型の個体を拝めるのは東太平洋だけ他の海域では精々6~7m程度の若い個体しか見かけないというのだ。

元々絶滅危惧種ワシントン条約の付属書兇砲盖載されている種ではあるが、そもそもこの生き物については判っていない事は数多い。言われている範囲で言うならば大人になるまで30年近くかかり、寿命は60~70年はあるらしい。しかも繁殖率が低く、数年に一度しか繁殖しないらしい。卵胎生だそうだが、産まれた時点で既に体長が40~60cmだと言うが、数mに達するのにも数十年かかるだけに実情が把握しづらい、と言う事情があるのだと言う。

最も単純に考えられるのは乱獲である。日本では鮫を食べる事はあるが、ジンベエザメは基本的に食材の対象として認識されていない。ただし、フカヒレは最高級品として扱われると言う。そのせいか、記事は

《ある非営利団体が2014年に、支那南東部の工場で年間約600頭のジンベエザメの死体が処理されていることを突き止めている。》

と明記している。やっぱりコイツらか…

ただし、群れるのは餌が豊富な海域だとか、若い個体に限られる、等と言う見解もある。少なくともジンベエザメのメスは一定の海域に留まるそうだが、オスは回遊すると言うから追跡調査は一筋縄ではいかない。海面付近で見かける事もあれば水深700mの深海で確認された事もあると言うから如何に図体がデカいとは言え、生息の実状を人間が把握するのは困難であると言う他ない。
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ただ、台湾や支那の漁業データが原因を示唆している、と記事は言う。ジンベエザメの個体数の減少の一因になっているのはまず間違いないと見て差し支えないのであろう。ジンベエザメは図体の割に大人しい性格らしく、動きは緩慢、そして主食はプランクトン、とある意味では捕獲するリスクの小さな相手でもある。だからと言って乱獲して良い筈はない。ジンベエザメが回復不能のダメージを受けてから対策をとっても遅いのである。漁を禁止するべきなのは言うまでもない。