沖ノ鳥島は「島」である。台湾と言えど断固とした対応が必要な漁船拿捕事件

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沖ノ鳥島の位置や様子。


沖ノ鳥島周辺で違法操業していた台湾漁船を日本側が拿捕した事を受けて台湾は漁船保護を口実に巡視船をこの海域に派遣する検討を始めた、と産経新聞が報じている。
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http://www.sankei.com/world/news/160429/wor1604290004-n1.html

台湾は確かに支那と比べれば友好的だと言って良いし、先日の熊本地震の際にもいち早く援助の手を差し伸べてくれた事は間違いない。感謝するべき事は多々あるが、国家主権や領土に関する問題では如何に友好的な関係であっても妥協は許されない。断固とした対応以外ないのである。

総統の馬英九沖ノ鳥島「岩であって島ではない」とした上で各機関に用語を「沖ノ鳥礁」で統一することも命じた。台湾外交部も「長期にわたり沖ノ鳥礁を岩だと認定してきた」と独自の主張を始めた。これまでは「島か岩か定義できない」だったのだが。
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支那沖ノ鳥島を島と認めないのは自身の海洋政策の上、沖ノ鳥島が日本領では都合が悪いからに他ならない。

国連海洋法条約では「島」とは以下のように定義されている。

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日本は第1項を根拠に沖ノ鳥島を「島」としており沖ノ鳥島を起点とするEEZの申請も行っている。支那朝鮮がこういう時に沖ノ鳥島は島ではなく岩である」として抗議するのはお約束と化している(3項を根拠に主張している)が、EEZや大陸棚が隣接するアメリカとパラオは日本の主張に異議を唱えてはいないのである。また日本としては「岩」の定義がこの条約に存在しない事を理由に沖ノ鳥島を「島」としているのである。そして審査の結果、2012年4月27日に島北側の海域は認められたが、南側(九州パラオ海嶺南部海域)は結論が先送りにされたのである。これは決定権を有する国連大陸棚限界委員会が「沖ノ鳥島国連海洋法条約の定義する『島』であると認定した」からに他ならない。同条約では「島」でなければEEZの起点には出来ないのだから、沖ノ鳥島EEZの起点になった以上、「島」なのである。台湾がそれを認めないのは国際法の規定を認めないのと同義である。それで良いのか?台湾?
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※国連大陸棚限界委員会が日本の申請を認めた以上、沖ノ鳥島は「島」である。

国土交通省750億円の予算を投じて沖ノ鳥島の西側に港湾設備や岸壁、臨港道路を建設して輸送や補給を可能な拠点化を行っている。この決定は2010年の事である。あの民主党政権でさえ沖ノ鳥島の領土としての重要性を認識してこの様な対策を行っているのである。万が一沖ノ鳥島を失ってしまえば日本の国土面積を越えるEEZをも失ってしまう。海洋国家日本としてはこれは絶対に避けなければならない事なのである。これが理解出来ないのは民進党以下の認識と言えそうだ。

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※これが当然の対応である。

尚、沖ノ鳥島は1931年に当時の東京府編入されている。それ以前の大正時代に既に測量は行われているので最も遅い場合でもこの時点で領有権は国際法的に確立されていると言って良い。支那沖ノ鳥島を「島ではなく岩」と言い出したのは2001年頃からだと言われている。国連海洋法条約の発効は1994年。勿論支那も批准している。それだけでも支那朝鮮や今回の台湾の主張に正当性がないのは明白である。沖ノ鳥島は「島」である。
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※工事の概要。
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※将来はこの様にキチンとした「島」に育て上げようと言う計画もあるらしい。