小林節が出馬!?でもその政策は…

イメージ 1


※それは英断なのか?それとも愚行なのか?

憲法学者小林節が夏の参議院選挙に政治団体「国民怒りの声」を設立して出馬する考えを表明した。
イメージ 2


http://www.sankei.com/politics/news/160509/plt1605090008-n1.html

詳細は産経新聞が「」と記事にしているのでそちらを御参照頂ければ幸いであるが、基本的な政策は以下の通りだと言う。

イメージ 3



…よくまぁここまで…と、思ってしまうほど没個性かつ新鮮味のない政策提言であると言えるだろう。発言者の名前を伏せていれば「民進党共産党の主張」だなんて思う人が居ても不思議のない程である。団体名の「国民怒りの声」と言うのも「制服向上委員会」なる共産党御用達のアイドルグループの歌詞から着想を得たと言うのだから推して知るべし、の範疇なのだろう。

安保法の審議の際に参考人として違憲論の立場を鮮明にした事で皮肉な事に浮き彫りになってしまったが、小林節は過去に雑誌のインタビューにおいて、「集団的自衛権容認」の立場で答えていたのだ。「国民怒りの声」なる団体を立ち上げて「反安倍」を鮮明にした9日の会見での主張に比べれば2013年7月のこちらの主張の方が数億倍まともである。
イメージ 4


イメージ 5


イメージ 6


イメージ 7


イメージ 8


イメージ 9


※抜粋した小林節のかつての集団的自衛権容認論

イメージ 10


※この参考人質疑で安保法違憲論が勢いを得たのは間違いない。

安保法の審議で小林節参考人に推薦したのは民主党であった。小林節自身も会見で民主党(現民進党)について

「私は許せている。民主党政権がなぜつまずいたかと言うと、政権をとって一瞬はしゃいでしまって、政治主導だと言って役人を遠ざけちゃった。そうしたら何もできなくて、今度は役人と逆に仲良くなって、ようするに自民党のまねをしちゃった。ところが役人から手玉にとられて捨てられた。だから民進党には本当に同情して、つまり原発の問題だって結局は旧通産省自民党と業界の問題だ。たまたま事故った時に民主党政権の体たらくの話になっちゃう。ずっとそれを言ってきたし、擁護していた。でも期待した人たちが嫌悪に近い。一種の感情論だ。僕は嫌っていない」

と、述べるなど民主党政権の客観的な評価はさておき彼なりにシンパシーがあるのだろう。それは個人の自由なので結構な話だが、野党転落後の民主党の余りの不甲斐なさに「持論を曲げてでも民主党を応援」なんて目的で民主党同様に反対論に回ったのではないか?とまで邪推してしまう。

イメージ 12


※トランプが大統領になろうがなるまいが、日本はこの言葉に正面から答える他ない。

もしそうならば小林節は「政治的信条の為に学者としての魂を売った」事にはならないだろうか?政治課題は総理大臣が誰であろうと、与党がどの政党であっても課題として存在する事に変わりはない。集団的自衛権行使を容認する事」は民主党(民進党)ならいいが、自民党ではダメ、なんて発想は有り得ないが、小林節はそれを言うつもりなのか?

いずれにしても小林節の「国民怒りの声」が参議院選挙に向けて大きく流れを変えたりする存在にはなり得ないだろう。少なくとも政策を見る限り「自民党にも民進党にも共産党にも共感出来ない」人の受け皿にはなれまい。それどころか殆ど本人の売名行為と言う結果しか残らないのではないだろうか?国政出馬は大いに結構だが、「日本」と言う国の国益から見れば論ずるに値する程でもなく、国民目線から見ても「期待するだけ野暮」の域は出まい。それより憲法学者として現在の実情に合った多くの国民が納得できる憲法のあり方を模索して提案する方がよっぽど有意義である。
イメージ 11


※と、言いたくもなる。