無知蒙昧がなせる慰安婦像移転反対の韓国世論
これはある程度は「予想の範疇」と言えるだろう。
8月30日～9月1日、1009人を対象に実施された韓国民間調査機関・韓国ギャラップによる韓国での世論調査、ソウルの日本大使館前の出鱈目慰安婦像について76％が
「日本政府が合意を履行したかどうかにかかわらず、移転に反対」
と回答したと言う。因みに
「合意を履行すれば、移転しても構わない」
と答えたのは僅か10％に過ぎなかった。
また、日韓合意で「日本が謝罪していないとみている」と答えたのは84％に上り、「謝罪したとみている」という答えは僅か8％に過ぎなかった。更に日韓合意について63％が「再交渉しなければならない」という考えを示したと言う。
この合意で所謂慰安婦問題は「最終的かつ不可逆的に」解決しており、日本としては合意によって発生する義務は先月末の10億円拠出で全て果たしている。今更韓国国民が何を言おうが聞く耳は一切必要ない。後は「韓国内の問題」として無意味で不毛な、そして醜悪極まりない論争を勝手にしていれば良い。韓国内でどう結論しようが、それを日本に持ち掛けた瞬間に韓国は「蒸し返し」と言う合意違反を犯す事になる。そうなった場合、第3国から見れば
「日本は合意による義務を全て果たしたにも関わらず韓国は合意違反を繰り返している」
と言う構図が出来上がる。そういう状況下では第3国は通常の思考回路と常識を前提にすれば韓国の肩を持つ事すら出来なくなる。ただ騒ぐだけしか能がなく、その上嘘出鱈目の反日狂育で洗脳されているのではそういう現実でさえ認識出来ないのであろう。憐れむべき事ではある。
この世論調査の結果が全て、とまでは言えないがこの結果に一番戦々恐々しているのは朴槿恵であろう。ここまで圧倒的多数の韓国国民がこの合意に反発しているにも関わらず、「最終的かつ不可逆的に」解決している以上、この問題では「国民の声」に応える事は出来ない。昨年末の段階で第3国から合意を歓迎する声明が出ている以上、当事国の日韓で文書にしていなかったり、双方の国会で批准がされていなくても事実上それらと同等の拘束力を持っている。韓国の野党は政権攻撃の最大の切り札を手にした、とも言えるが、政権側としては野党を納得させるだけの対応を実行に移す事はまず不可能である。韓国側から合意を無視した言動をすればこの合意を歓迎する声明を出した友好国(特にアメリカ)の顔を潰す事になる。只でさえ北朝鮮の動向も怪しければTHAAD配備でロシアや支那の反発も招いている韓国の現状で日韓合意まで破棄してアメリカの顔を潰せばどうなるか？は、自明の事である。朴槿恵は外交も内政も完全に詰んでしまう結果にもなりかねない。如何に阿呆でもそんな愚劣極まる選択をするだろうか？故に朴槿恵は残りの任期中、内からは常にこの問題での批判に晒され続け、また外交でもアメリカの顔色を伺い続けなくては政権運営も儘ならない状況に陥る事になると言えるのである。
最大の問題は以上の様な展開になる、と踏んで安倍首相が昨年末に合意を決断したのか？と言う点である。こういう展開を想定していたのであれば安倍首相の眼力恐るべし、である。朴槿恵がそういう安倍首相の狙いに気付いたとしても既に手遅れである。精々大統領の執務室でヒステリーを起こすのが関の山であろう。あの合意と10億円で韓国を潰せるのであれば「コストパフォーマンス」としては上々ではあるまいか？
また、日本大使館前の出鱈目慰安婦像については日本は「公館の安寧・威厳の維持の観点から懸念している」のであって、韓国側も合意に則れば「それを認識」している事になる。日本側の「懸念」は公館の安寧・威厳の維持を保障したウィーン条約上の観点からであって所謂慰安婦問題・歴史認識の問題ではない。ここがミソで、あの出鱈目慰安婦像の撤去に関しては日韓合意の枠外であるウィーン条約の観点から実際に撤去されるまで日本は一方的に韓国を責める事が可能なのである。故に如何なる理由でもあの出鱈目慰安婦像を撤去しないのは「韓国が国際法を守れない国」である事を世界に対して自ら証明する結果しか生まないが、多くの韓国人はそれを認識出来ない模様だ。やはり憐れむ他ない。そして朴槿恵は既に詰んでいる、とも言えそうだ。
