野党共闘崩壊の予兆
※オカンムリ…
先日の衆議院補欠選挙、やはり共産党は民進党にオカンムリだった様だ。
http://www.sankei.com/politics/news/161024/plt1610240033-n1.html
共産党の小池晃は記者会見で東京10区の補欠選挙について20日にJR池袋駅前で行われた野党4党の党首クラスがそろった街頭演説会に民進党候補が姿を見せなかったことについて
「(演説会を開いた)市民団体は、民進党の候補者に演説会に来てほしいと要請したが、参加しなかった」
「民進党は『できる限りの協力』と言っていたが、これは協力して選挙に臨む姿勢とはいえない。政党間の信義にも関わる問題だ。しっかり総括しないといけない」
と、批判した。
※恨み言ばかりでは進展はない。
共産党からすれば自党の候補を取り下げまでして民進党候補に一本化したのに蓋を開けてみれば瞬殺だったのだから民進党に恨み節の一つも言いたくもなるだろう。しかも民進党は候補を一本化しながら保守層への浸透を狙ってか、共産党との政策協定の締結や推薦を断ってこの選挙に臨んでいた。「野党共闘」と言っても足並みが揃っていた訳ではなかったのは明らかで、こんな体たらくで与党に勝とうなど考えが甘過ぎる。実際民進党候補は今回約4万7千票を獲得し、民主党時代の平成26年から3千票増やした。ただ、投票率が下がったとはいえ、前回約2万8千票獲得した共産党の票を考えれば票はもっと伸びても良かった筈だ。少なくとも「野党各党の獲得票を合計して与党候補の票を上回れば勝てる」と言った単純な話では終わらない事だけは間違いないだろう。物事は理屈通りに進むとは限らないのである。
※所詮野党共闘なんて底が知れている。
小池晃は23日夜の記者会見でも
「『本気の共闘』が貫けたのか。きちんと互いに推薦し合わなければ勝てない」
「政党が互いに敬意を持ち、信頼し合えたのかどうかが問われる選挙だった」
とした上で
「もう一方的に候補を下ろすことは全く考えていない」
と、野党共闘には両党候補の相互推薦を絶対条件とする考えを示した。そして
「選挙の政策もしっかり旗が立たないと、『共闘の大義』が国民にとって見えるものにならない」
と言うが、民進党は
「自分たちの候補者擁立をまずは優先させたい」
と、22日の段階で野田佳彦が明言している。しかも「綱領も誠作も違う政党とは組まない」とまで言っているのだから「野党共闘」とやらも先が見えたも同然であろう。所詮選挙での「票集め」の手段でしかなく、当選してからのビジョンは見えてこない。「安保法反対」と言う共通項はあるものの、安保法を廃止してその先どうやって国家国民の安全を保障するのか?と言う点は「憲法9条があるから大丈夫」などと言う精神論に頼る、なんてオチでは話にならない。そこまで具体的に政党間で話を付けて始めて国民は与党の安保法と野党の対案とを比較してどちらを支持するか判断出来るのであって、そこまで理解して「共闘」と言う言葉を使ったり、そうしているのかは大いに疑問である。…理解していないからこそ「共闘」ではなく「共倒」になってしまっているケースが多いのだが…
※その「総括」で安倍政権の実績を認められるかが問題。
※民進党にまともな説明が出来るか?
何れにしても「野党共闘」とやらが崩壊するのも時間の問題かもしれない。そんなものがあってもなくても最早国政には関係ないだろう。御愁傷様である。
※国民の多くは野党共闘をこう見ている。