史上最低の支持率を記録した朴槿恵
朴槿恵は国民向け談話を発表し、
「深く失望させ、心配を掛けていることを改めておわびする」
「必要なら、検察の捜査に誠実に応じる覚悟だ。（政府とは独立して調べる）特別検察官の捜査まで受け入れる」
「検察は真実を明らかにし、それを基に厳正な司法処理が行われなければならない」
「真相と責任を究明する上で、最大限協力する」
「誰であれ、捜査を通じて過ちが判明すれば、相応の責任を取らなければならず、私もすべての責任を負う覚悟がある」
と、一連の事件で自身への捜査を受け入れる意向を表明した。韓国では憲法で内乱罪等の余程の罪でない限り現職大統領は刑事訴追されない規程になっているが、現職大統領が刑事捜査の対象になる事自体韓国史上初の恥ずべき事態である。しかし、朴槿恵は
「真相究明と責任追及は検察にゆだね、政府は本来の機能を一日も早く回復しなければならない」
と訴え、辞任する考えはないことを強調している。そんな朴槿恵の支持率はとうとう5%と、歴代最低を記録したのだと言う。不支持率は89％だったと言う。
これまでの最低記録は金泳三時代の6%であった。ただしこの数値は当時起こったアジア通貨危機の煽りを受けてのものだった。自身の不祥事でそれをも下回った朴
恵こそ韓国で歴代最低の大統領だと言う評価が確定する事はまず間違いなく、今後誰が大統領になろうがこの数字を下回る事は容易ではない。
勿論「5%」と言う数字は全国平均値であって大邱・慶尚北道地域（10％）、釜山・蔚山・慶尚南道地域（9％）辺りが比較的支持率の高い地域だったそうだ。…それでもこの数字なのだが、それ以外の地域では5%をも下回っている、と言う意味だ。特にソウル（2％）、仁川・京畿（4％）、大田・世宗・忠清（3％）辺りは物凄い数字を叩き出している。特筆すべきは全羅道の0％…コメントすら出てこない。
また、「大統領が職務をよく遂行しているか」を問う質問に5％だけが「そう思う」と答え、89％が「そう思わない」と答えたのだと言う。
最早「レームダック」とか言うレベルの話ではない。完全に国民に三下り半を突きつけられた、と言っても間違いなさそうだが、それでも辞任せず、残りの任期を全うする意味があるのだろうか？最早朴槿恵が大統領である事自体が国政混乱の原因にしかならないと言えるのだが…？
その残り任期は針のムシロより困難な事は言うまでもないが、居座れば居座る程国政は混乱していく。自分で選んだ道なのだから勝手にすれば良いが、捜査結果次第では退任即逮捕、なんて事も十分有り得る。日本としては相手にするまでもない。高見の見物が正解であろう。
