崔順実事件における韓国メディアの責任は?

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殆どの新聞には「首相動静」と言う小さな記事がある。そこには首相のスケジュールが分刻みで書かれ、更に誰と会っていたのか等も克明に判る。新聞全てに目を通す人も読み流してしまうだけで終わってしまう事も有り得る小さな記事で、仮に掲載されていなくても気にする人は少ないかも知れないが、韓国人記者から見るとこういう記事が存在する事自体が羨ましいのだろうか?
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161107-00001092-chosun-kr&pos=4

《この表があれば日本の全国民が「門番(最も近い側近)3人組」どころか「門番1億2000万人組」になれる》

と表現する様に日本の首相のスケジュールは誰とは言わないが支持率5%の不通大統領と違ってオープンなのだと言いたいらしい。

韓国の新聞にはこういう記事は掲載される習慣がないのであろう。自称「無知蒙昧な野蛮人でしかなかった日本人」に「文明のいろは」を教えた韓国人であれば日本の様に「総理番」記者が安倍首相の執務室直通のエレベーター前に四六時中張り込んでその動静だけを伝える様な真似をする必要は更々なく、また韓国人は「優秀な民族」故にそうする必要がないのであろう。
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またこのコラムでは安倍首相を

《自身と路線が違う人物に会ったのは10%にもならない。》

《自分と同じ考えの人物にばかり会う「不通(コミュニケーションが成り立たない)首相」》

と評するが、それならばほぼ同時期に国のトップに就任したこのコラムの言う「不通」首相と「不通」大統領でどうしてここまで差が出ているのか考えてみてはどうだろうか?

《韓国メディアは「大統領が何をしているのか分からない」と言うばかり》

《「門番3人組はどけ。我々もあなた方の隣で何がどのようになっているのか見ていなければならない」とは言えなかった。》

と、言うなら自分達も実践すれば良いだけだ。崔順実の一件であれこれ言う前にメディアが「権力を監視」する役目だと言うのであればこの一件は崔順実本人だけでなく、メディアにも責任の一端はあるに等しい。そういう意味では全ての責任を朴槿恵や崔順実に押し付けるのではなく、メディアも自省するべき一件であるとも言える。
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不幸な事にこの国では大統領に不正は付き物である。それは誰よりも韓国メディアが知っている事ではないのか?その上でそういう歴史に学ばず同じ過ちを繰り返すその姿には「歴史に学ぶ」姿勢は微塵もない。どうやら韓国メディアにはそういう自覚から始めなくてはならない様だがそういう理解もないのであろう。何処までも哀れむ他ない。
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