朴槿恵、支持率0%の笑撃

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※「支持率0%」と言う更新不可能な記録を樹立した…

「ヘル朝鮮」と言う言葉があるそうだ。主に韓国の20ー30代の世代でよく使われる言葉

「韓国の超競争社会による雇用不安と、縁故採用がはびこる不公正な就職状況などを理由にした韓国社会の生きづらさ」

自嘲的に表現した言葉である。朴槿恵が大統領になる前からこの言葉自体はあったそうだが、それが何時しか朴槿恵批判のフレーズとして使われる様になったのだと言う。…そんな背景もあってなのか、朴槿恵はそれらの世代からの支持はそれほどされてはいなかった様だが、それにしても衝撃的…いや、笑撃的と言うべき世論調査の結果である。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161111-00000030-cnippou-kr

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※「ヘル朝鮮」は朴槿恵のせいにされているのだろう。

韓国ギャラップが8-10日、韓国全国の成人1003人に行った世論調査によれば朴槿恵の支持率は先週と同じく歴代大統領最低値の5%、不支持率は先週より1ポイント上昇した90%となり、こちらは歴代最高となった。また年齢帯別の支持率は

20代0%、30代3%、40代3%、50代6%、60代以上13%

だった。地域別には光州・全羅が先週に続いて支持率0%となり、ソウル6%、釜山・蔚山・慶南・仁川・京畿5%、大田・世宗・忠清7%、大邱・慶北9%だったと言う。

支持率0%…衝撃的…いや、笑撃的と言うべきか。支持率0%なんて初めて聞いた。通常この手の世論調査でここまでの結果になることは極めて考えにくい。だが、嘘みたいな本当の話である。60代以上の支持率が他に比べて高いのは(それでも十分致命的数字だが)、朴正煕の時代を体験しているからであろう。そんな「朴正煕の娘」と言う「親の七光り」も朴槿恵のブランドの一つだったと言えたが、それすらも既に崩壊している、と言っても差し支えない状態である。
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※全部この一件が原因であるのは言うまでもない。

「ヘル朝鮮」と言うフレーズをよく使っているであろう世代から「文字通り」の意味で「全く支持されていない」のもこの言葉が朴槿恵批判の意味である事を裏付けているのは論を待つまい。朴槿恵は自らの経済政策を「創造経済」等と呼んでいたが、4年弱大統領をやっていて「創造」したのは経済の活性化ではなく、「若者の絶望感」と自身への批判だった様だ。

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※こうして「40年来の友情」は音を立てて崩れ去った…
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※側近にも見限られたか…

こうなった原因は言うまでもなく崔順実の一件である。崔順実もとうとう、と言うべきか

朴槿恵の方から助けを求めてきた」

と、朴槿恵が機密文書を渡していた事を認める供述を始め、また同時に逮捕された元秘書官も崔順実に文書を渡したのは朴槿恵の支持だったと認める供述をしているそうだ。また、朴槿恵と崔順実の関わりを考慮すれば朴槿恵の関与は疑いの余地はないどころか、この一件での主犯格だと言える。これでは支持率が上がる要素は微塵もないだろう。せめて再度会見を開いて全てを正直に懺悔すれば多少は国民の見る目も変わるかも知れないが、それをやった所で支持率が上昇に転ずる可能性よりも「だったら大統領を辞任せよ」と更なる圧力が加わる可能性の方が圧倒的に高い。どの道を選ぼうが退任後に逮捕、と言う流れを回避する術は朴槿恵にはないだろう。国家機密を手土産に北へ高飛び…もとい亡命でもしない限り辞任しようがしまいがそう大差ない。…だったら辞任せずに事態の沈静化を待つ…つもりでも国会に弾劾されればそこまで。やはり「詰んでいる」としか言い様はないだろう。正に「退くも地獄、留まるも地獄」だが全て自業自得、因果応報、身から出た錆であり、同情は無用である。やはり日本としては「見捨てる」のが正解であろう。
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※さて、どうなるか?