「国民情緒法」を正当化する愚劣なコラム
「何を言っているのか？」と目を疑いたくなるコラムである。
韓国には「国民情緒法」とでも呼ぶべき憲法より上位の規範がある。勿論明文化されている訳ではない。慣習法、と呼ぶのもちょっと違う気がするが、
「法律上何ら問題がなくとも国民感情に反すれば許されない社会的雰囲気」
とでも捉えておくべきか。勿論正反対の
「違法でも国民感情に添っていれば許される」
と言うパターンも含まれる。
一番判りやすいのはソウルの日本大使館や釜山の日本領事館前の出鱈目慰安婦像であろう。アレが外国公館の安寧の維持を義務付けたウィーン条約に照らせば違法であるのは誰の目から見ても明らかであろう。だが、韓国の場合はそういう「当然の理」より「反日」と言う国民感情が優先される。勿論「法治国家」では絶対に起こらない事態だし、そういう事が日常茶飯事の国が「先進国」である筈もない。
《近代社会は、合理的かつ法律を順守し公平に政治を行うことが善とされていますが、人間の心にある情までもスパッと割り切れるものでしょうか。》
と言っている限り韓国は先進国でも法治国家でもない三流国家、と言う現実は認識出来ないのだろう。それが罷り通るのであれば韓国には国会も裁判所も要らない。法律の規定に僅かでも情を入れるなら法律を作り、執行する意味はない。また「罪刑法定主義」と言って罪とそれに対する罰は予め法律で決めていなくてはならない。これは近代法治国家の最低条件だが国民の情緒でそれを覆す余地を認める、と言うなら韓国は「近代法治国家」と言う名前を返上するべきだろう。それが出来ない国は「近代法治国家」から見れば「未開の蛮国」でしかない。また「罪刑法定主義」を採用するのは国家権力による恣意的な権力の行使を防ぎ、人権を擁護する意味もあるのだが、韓国はそれすら必要ない、と言うことか。あくまでそれを「善し」とするなら世界中で採用されないのは何故なのか口を開く前に考えて見てはどうか？
《今、先進諸国に蔓延している社会病理の原因は人間の情があまりにも排除されているからではないでしょうか。》
と、コラムは言うが、一万歩譲ってその言い分を認めたとしたら「そうでない」韓国は「先進国」でないなら一体何だと言うのだろう？
《日本で韓国ドラマが流行っている理由の内の一つは、合理化された規則的な生活を味気なく感じた日本の皆さんが、過剰なまでに表現している韓国人の情に引かれたからではないでしょうか。》
と言う一節同様、自分の意見を正当化する為に盲目的な意味不明の妄言を吐いているに過ぎない。
韓国の言葉に
《「ノム ケクシ ハミョン ボタ タラ ナンダ」（あまりきれいにすると福が逃げていく）》
と言うのがあるらしい。このコラムの筆者は
「日本人は清潔好き」
と言いながらこの言葉で韓国のやり方を正当化したいらしいが現在の日本と韓国を比べれば「どちらから福が逃げているか」は一目瞭然である。…馬鹿だ。
