船頭多くして泥船、共に沈む、の野党共闘計画

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※船頭多くして泥船、共に沈むの図。

15日から共産党大会が始まっているらしい。今回は共産党史上初となる「他党幹部を来賓として招待」 を行うなど「共産党アレルギー」の払拭と「野党共闘」の本気度をアピールする形になった。しかし、肝心の民進党の反応は重い。
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170116-00000008-jij-pol

民進党が「野党共闘」にイマイチな理由は明らかである。支持母体の連合が共産党との共闘に良い顔をしていないからだ。民進党が完全に「野党共闘」路線を選択すれば連合とて民進党を支持し続けるとは限らない。連合も最近は自民党に接近する事も多いだけにここで民進党が「共産党との共闘」を選択すれば連合の支持を失う事も考えられる。幾ら民進党が阿呆の集団に過ぎないと言っても連合の支持を失ってまで共産党と共闘するのと現状とどちらがマシなのかは理解はしているのだろう。国民の目線からすれば「大同小異、どっちでも民進党は日本に不要な政界の産業廃棄物」に変わりはないが、連中は「選挙に当選する」事が主目的なのだから「どっちが票になるか?」の選択「だけ」は流石に間違えないのだろう。

そのせいか、民進党安住淳(代表代行)の出席に留めた。社民党は党首の吉田忠智が、自由党もサプライズで小沢一郎自ら登場したのに比べれば「格」の面で見劣りするのは致し方ないだろう。

「候補者を一本化しさえすれば勝てるという生易しいものではない」

志位和夫は言うが、志位和夫自身、民進党の「お家事情」を全く知らない訳ではあるまい。

「野党が多数を獲得した場合でも拒むのか否か。答えが求められる」

と、民進党に前向きな対応を迫る前に、連合の支持を失った民進党が「野党共闘」でどれだけの戦力になるか考えているのだろうか?蓮舫が代表になって以来、本人の二重国籍問題のせいなどで民進党にまともな支持は集まっていないどころか下降線の一方ではないのか?自他共に認める「泥船」と組んで安倍首相に勝てる、と思っているのならば相当おめでたい考えでしかない。安住淳

「完全に一致することは難しいかもしれないが、真摯に話し合い、一定の幅の中に寄せ合うことは可能だ」

と、言うがそうした所で「船頭多くして船、山に登る」どころかそのまま泥船で一緒に沈んで「野党共闘」が「野党共倒」になってしまうのは容易に予測できるが、そうした目算もないまま志位和夫が「野党共闘」を推進しているのであればそれは自ら政権担当能力がないと告白しているに等しい。どっちにしたって「期待はずれ」でしかない。
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※その前に民進党内の意見集約が出来るかも問題。

そもそも「野党共闘」等と言い出したのはそうでもしなければ安倍首相に勝てない、と言う事情があるのだろう。だがそうした所で民進党はお荷物にしかならず、またこの構想、根本的に「反日」のベクトルであるだけに、何を言ったところで「日本人の日本人による日本人の為の政治」を求める多くの国民がそれを支持する事はない。明らかに支那朝鮮を向いているのは言わずとも多くの国民が認識している。そういう政治が国民に不幸をもたらすのは「悪夢の民主党政権」で証明済みだ。その辺りからして構想そのものが根本的に間違っているのだが、そういう理解はない様だ。

「本気の共闘」を実現したいのであればまずは「何が日本の国益」なのかを認識し、安倍首相の政策でもそれが国益に資する、と判断すればキチンと賛成する所から始まる。国民に「変化」をアピールするにはそれしかないのだが、それが出来ない限り幾ら力を結集しても安倍首相には勝てないだろう。所詮は徒労、が関の山であろう。
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※まずは「何が日本の国益」なのかを理解してからだろう。