民進党の「結束」とは何なのか?

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民進党崩壊の序曲になるのか?

…これは民進党崩壊」の「序曲」となるのか ー?
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※それ自体は否定されるものではない。
民進党で「代表代行」の細野豪志は「代表代行」を辞任する、と発表した。理由は「憲法」に対する考え方の違いだと言う。

細野豪志は最近憲法改正私案を発表するなど、民進党では「憲法改正」に前向きな立場だ。しかし民進党は党としては「護憲」の立場だ。そのギャップが表面化し、この様な結果に繋がった、と言う事か。

個人的に気になるのは記事中での松野頼久とのやり取りである。松野頼久細野豪志

憲法改正私案の話は、執行部にいては筋が通らないのではないか」

と、問い掛けたそうだが、細野豪志

憲法は代表選で、蓮舫氏を応援する条件だった。筋として執行部にいられない」

と答えたのだと言う。記事ではこのやり取りを「先週の事」としているが、記事の通りなら憲法改正への対応を巡って以前から蓮舫細野豪志との間に軋轢が発生しており、それは少なくとも幹部クラスなら承知していた事だった、と推察出来る。
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※記事でのやり取りが事実なら細野豪志の言い分にも一理ある。
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※とは言え、タイミング的には最悪…

先日民進党離党を表明した長島昭久議員の場合は「共産党との共闘」への不満だった。今回の細野豪志の場合は「憲法改正への対応」への不満と、なると蓮舫が打ち出している「民進党としての」政策目標の他の部分でも不満を抱いている議員が多くいる可能性は十分あるだろう。…例えば原発対応とか。
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※そもそも在り方からして無理がありすぎる。

民進党は非常に奇抜な政党である。元々からして「反自民」と言う一点共闘の寄せ集めでしかない。だから自民党に居られなくなった保守」から「限りなく共産党に近い左翼」まで内包している。だからどんな政策であっても必ず「賛成」「反対」が発生してしまい、党内意見の集約すらままならない。自民党に対抗できる数を揃える」事に拘りすぎて政党として最も重要な筈の「政策」は未だに「二の次」でこれでは中身のない「反対の為の反対」しかやり様がない。だから「ブーメラン」が頻発する。そして現在誰が首相でも避けては通れない政策課題に対して悉く「安倍首相の進める◯◯に反対」として強引に党内意見を纏めているのはその典型だろう。

それでも「個人のカリスマ性」で纏められる可能性が全くない、と言う訳ではないのだろうが、そんな大層な人物なら最初から民進党になど居ない。現実に「居る」人間から代表を選ぶしかないが、生憎民進党には「お山の大将」が関の山の器の持ち主しか居ない。しかも現代表は蓮舫知名度はあるかも知れないが、のっけから公の場で平気で嘘を吐く、主張は支離滅裂だ、リーダーシップの意味をを吐き違えている…明らかに「人選ミス」だとしか言い様はない。
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民進党の笑えない国会対応。
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NHKの調査ではこの通り。

そしてどれだけ「森友学園問題」で政府を追及しても安倍政権に致命的ダメージを与える事すら出来ず、却って自分達の支持率が低下する、と言うのが現実。しかも「安倍首相または大臣の首を獲る」と言う本音をポロリと漏らしてしまう脇の甘さ。その間に北朝鮮がミサイルを発射したり、「アメリカの武力行使の可能性」が現実味を帯びていてもお構い無しで「森友学園…これでは多少の「意見の相違」は乗り越えられてもアタマがこれではそれを理由に逃げたくもなるのが人情だろう。
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※そんな顔したって原因は自分にある。

…そういう意味ではこういう事が起きるのは必然だった、とも言える。蓮舫は自身のやり方を見直し、改めないと今後この様な事態が次々と発生する可能性はあるだろう。そうなる前に自身のやり方を改められるのが先か?それとも代表から降ろされるのが先か?どちらにしても民進党が最早一枚岩でいられないのと、東京都議会選挙の結果次第でそういう動きが活発化する事だけはまず間違いないであろう。