文在寅の前途多難な船出

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※イキナリの前途多難である。

韓国の大統領選挙は大方の予想通り文在寅が当選した。韓国憲政史上初となる「大統領の罷免」と言う異常事態を経て誕生したのは「従北」の「最も危険な政権」と言えるだろう。

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※とは言え、自身が主導した「分断」の修復は容易ではない。

対日関係については候補全員が「反日」だっただけに今更騒ぎ立てる事でもない。と、言うかこの国では反日」でなければ出馬すら出来まい。そんな文在寅が「慰安婦合意」の再交渉を要求してくるのは必至だが、日本がそれに応じる理由も義理も義務も一切ない。「無視」または「拒否」しか回答は有り得ない。

「それ」を文在寅が持ち出した時点で日本としては「韓国を見棄てる」トリガーが引ける状態になる訳だが、文在寅にその認識はあるのだろうか?
対日関係だけではない。そもそもこのタイミングでの「大統領就任」は韓国にとっても文在寅本人にとっても「最悪の」タイミングだが、「前大統領の弾劾→罷免」と言う異常事態が滑り出しから「政権運営の癌」になりかねない。

真っ先に問題になるのは「政権の引き継ぎ」が 存在しない事だ。就任即執政となる。組閣すら同時進行だ。人事については青写真はあるのだろうが、国会での同意が必要だ。その国会で与党となる「共に民主党」は119議席過半数を大きく下回る少数与党でしかない。次の韓国の総選挙は解散がなければ2020年。政権の前半戦は他党との連立や協力は必須だ。しかも韓国の国会では委員会で6割の賛成がなければ本会議へ上程出来ない。文在寅が自身の思い通りの政権運営を行える保障は何処にもない。「就任即執政」の結果「就任即失政」となる危険すらある。
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※この男を怒らせたら韓国は滅亡する。

更に北朝鮮情勢、THAAD配備問題、米韓FTA見直し要求など、即座に対応が求められる課題も数多い。しかも対応を誤れば国家滅亡、と言う結果にもなりかねない重大なものばかりだ。こういう時に「現実を見ないで理想を追う」と最悪の結果に繋がる。
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※次は自身がこうならない様、せいぜい気を付けるが良いだろう。

国内問題でも経済の立て直しは急務だろう。だが結果として朴槿恵政権では経済はより悪化した。しかも朴槿恵の時には存在した日韓スワップは既に消滅、再開の交渉も凍結したままだ。韓国にとっては数少ない「ドル」でのスワップとなる日本とのスワップは貴重かつ重要な筈だが、文在寅が自身の公約を撤回し、さらに既存の出鱈目慰安婦像や徴用工像計画を撤去・撤回しなければ再開のスタートラインにすら立てない。自力でどうにか出来るなら話は別だが、そうであるなら最初から韓国では誰も苦労はするまい。文在寅が自身の理想を追えば追う程韓国にとっては苦しい結果が待ち受けている可能性は高そうだ。文在寅はどうするつもりなのだろうか?

いずれにしても日本からすればそれほど重視するべき相手ではなさそうだ。出方一つで全てが水の泡になる、と言う危険性を伝えておくだけで十分だろう。文在寅が韓国を「西側」に留めるのか?それとも「レッドチーム」へ転向するのか?見極めるべき最重要ポイントはこの一点、であろう。文在寅のお手並み拝見、である。
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※現実を見る姿勢がなければ話にもならないだろう。