公明党VS共産党

都議選を睨んで公明党共産党の「バトル」が勃発しそうだ。不肖筆者はどちらの党員でもない「中立」の立場だが、端から見ていて「こんな面白いバトルはそうそうない」と言えそうだ。

まずは公明党公式アカウントのこのツイート。

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元は「公明新聞」なる公明党機関紙の記事なのだそうだが、公式Twitterでも上記の様に過激な共産党批判を行った。勿論共産党は猛反発。志位和夫

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と、小池晃
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と、反発しているが、いずれも公明党の主張に何故か「反証」はない。

上記の公明党のツイートは共産党支持者が多数Twitter社に「通報」し、共産党も党として抗議する方針だそうだが、共産党にそんな事が言える筋合いではない。
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共産党公明党を批判する資格はない。

2014年暮れの総選挙の際の一件だが、共産党は当時の「次世代の党」(現日本のこころ)を赤旗で

「日本版ネオナチ」

呼ばわりし、当時次世代の党幹事長だった山田宏議員の名前で抗議されたのではなかったのか?しかもこの時共産党

赤旗の事は赤旗が対応する」

と、正面から対応せず、更に次世代の党から申し込まれた「公開討論」を拒否して逃げた。他党を自分達の機関紙で好き放題に言い放っておいてその内容をネットにアップして不特定多数が読める様にする、と言う意味では媒体がTwitterだろうが、自分達のHPだろうが行為の本質に変わりはない。共産党公明党に抗議してもかつて共産党が次世代の党に言ったのと同様に

公明新聞の事は公明新聞が対応する」

とでも言われたら共産党はそれで納得するのだろうか?
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共産党だって同じ事をしている。
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※当時の次世代の党が送った抗議文。

公明党のこの主張が嘘出鱈目、虚偽風説の類であるなら共産党が怒るのも当然だし、公明党にはそれなりの責任が発生するのは論を待たないが、東京都における「私立高校授業料実質無償化」は以下の日経新聞東京新聞の記事を読めば明らかな様に賛否は別にして小池百合子公明党によるものである。

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※記事には「共産党」については一言も触れていないのは何故?

《私立高の実質無償化は都議会第2会派の公明党が強く要望していた。》(日経)

小池百合子公明党さんとも『これでいこう』と話が整った」(東京)

これを「共産党の成果」と呼ぶには余りにも無理があるのは明白である。それでも共産党は「公明党が嘘を吐いている」と言い続けられるのだろうか?

また、共産党が公安監視対象なのは今更言うまでもない「公然の事実」である。公安調査庁のHPにも明確にその旨が記載されている。「それが妥当なのかどうか」以前に「それが『事実』か否か」と言う論点で言えば公明党の主張は100%正しい。
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※反証してみては?

また、志位和夫

北朝鮮にリアルな危険はない」

と発言したのも事実であり、産経新聞は未だにこの記事をネットに残している。

と、なると共産党

日経新聞東京新聞の報道が間違いで「東京都の私立高校授業料実質無償化」が共産党の推進によるもの、と言う証明

共産党が「公安監視対象」でない証明(妥当かどうかと言う議論ではない。)

産経新聞が記事にした志位和夫の「北朝鮮にリアルな危険はない」発言が「虚偽」であると言う証明

全て行わないと公明党に抗議出来る筋合いではない。「やれるものならやってみろ」と、言った所だが、志位和夫小池晃でさえ、反発はしても即座に反証出来なかった項目である。出来ると言うならその主張の是非を広く世間に問うて頂きたいものだ。
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共産党、「事実」は認めよう。

…もっとも公明党にも「公党の公式アカウントにしては表現が不適切なのではないか?」等と言う批判はあるだろう。例え内容が正しいにしろ、である。それはそれで公明党が自らの良識に従って判断すれば良いだけの話であり、共産党共産党で自分達も「そうした」実績があるのだから「自分達が同じ事をされたらどうなのか?」を身を以て知った事だろう。他党の批判は自由だが、自分達がそうされる事で自分達のしてきた事の意味を知って改善すればそれはそれで結構な事である。だが、公明党の主張は事実に基づいたものであり、名誉毀損共産党が訴えても勝てない可能性は高いだろう。その上で共産党は自分達への批判をどう受け止め、改善するのか?共産党の器量が問われる事になる。
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※現状で共産党が抗議するのは筋違い。