日韓首脳会談に意味はあったのか?

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ドイツで行われているG20首脳会議に合わせて、文在寅が大統領になってからは初となる日韓首脳会談が行われた。
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焦点は言うまでもなく所謂「慰安婦問題」を巡る日韓合意について文在寅がどの様に言及するか?であったと言える。安倍首相は

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と、日韓合意に言及する事で、日本としての「最低ライン」を示した。勿論文在寅が示唆する「慰安婦合意再交渉」に日本として応じる可能性はない、と言う事を伝えた、と言う事を意味する。

首脳会談以前に文在寅欧米メディアに、

慰安婦問題での日本の法的責任や公式謝罪、努力不足」

を主張するなど、

文在寅版『告げ口外交』」

とでも言うべき真似を仕出かすは、安倍首相との電話会談で

「国民の大多数が心情的に受け入れられないのが現実だ」

と、発言したりと、「合意の遵守」に関してはまるで「信用ならない」としか受け取れない言動だったが、この場では

慰安婦問題が関係発展の障害となってはいけない」

と、発言したのだと言う。だが、流石に北朝鮮問題を目の前にしてはこの問題で日本と現在「全面対決」する事までは出来ない、と言うだけの事でしかない。更にTHAAD配備を巡っての「米国と支那の間での板挟み」状態、と言う厄介な問題も抱えているだけに文在寅としては

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と、言う指摘は当たっているのだと言えるだろう。勿論日本としては今のうちに
「日韓合意の意義」

を世界各国に宣伝して文在寅がこの問題に着手した時には「既に手遅れ」状態にしておくのが良かろう。文在寅海外で日本を批判する「告げ口外交」を繰り返し、安倍首相に会おうともせず、結局は一度も訪日しなかった朴槿恵と違って、北朝鮮の核・ミサイル問題への協力」や「シャトル外交復活」、「未来志向的な関係構築」など日韓が協力しやすい分野を取り上げ、朴政権下でこじれた日本との関係をこれ以上悪化させず、自身にも「気さくな印象」を与える狙いがあったものと思えるが、そもそも文在寅

日本に対しては歴史問題と経済・安保の問題を切り離す『ツートラック外交』」

を主張してきた。要するに

「日本へは『二枚舌』外交で臨みます」

と、宣言してかかってきたに等しい。そんな手に安倍首相が騙される、とは考えにくいが、文在寅がTVカメラの前でそういうイメージ演出に務めていれば日本のメディアはまず間違いなく文在寅を好意的に報道するだろう。そうなると幾らロジックや国際法の観点で安倍首相が正しくてもメディアは恐らく

「こんなに『好い人』である文在寅の『お願い』を無下に断るとは安倍首相は血も涙もない」

と、言う論法で批判する事になるだろう。だが、相手が韓国に限らず「外交は『浪花節』ではない」のである。予想されるこの様なマスコミの「印象操作」に引っ掛かってはならない事は言うまでもない。

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また、「日韓シャトル外交」再開で一致した、との事だが、

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と、安倍首相は「日韓外交の土俵」を明示している。問題は文在寅が「その土俵」に上がれるかどうか?である。最初は勿論「お互いに『肚の探りあい』」なのだろうが、これまでの文在寅の言動からは

「とてもじゃないが信用できない」

としか思えないのである。日本は韓国がどうなろうが「困る事はない」が、韓国はそうもいかない。その現状を文在寅はどう認識しているのか?本来であれば「その器量」が問われる所だが、この国に限っては

「大統領が誰だろうが同じ結果にしかならない」

としか思えない。原因は韓国の「国民情緒法」とでも言うべき異常なシステムにあるのだが、文在寅がそこにメスを入れない限り日韓関係は悪くなる事はあっても良くなる事はないだろう。そういう観点からは日本としては失敗、とは言わないまでも

「得るものはない」

会談だったのだろうと思える。