連合と蓮舫

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民進党、棄てちゃえば?

高収入の一部専門職を労働時間の規制から外し、成果型賃金にする「高度プロフェッショナル制度を盛り込んだ労働基準法改正案、民進党実質的な「残業代ゼロ制度」と批判し、連合も日本最大の労働団体として、導入には慎重な姿勢を示してきたが、神津里季生会長が安倍晋三首相と会談し、改正案の修正検討を表明した。連合は民進党の「最大の支持団体」の筈だが、ここへ来て、民進党と距離を置き、官邸に接近する傾向が表面化しているようだ。

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この「政労合意」は、安倍首相と太いパイプを持つと言う連合の逢見直人事務局長が

「水面下で周到に準備した」

のだと言う。しかも神津会長が蓮舫に一連の経緯を「電話で」伝えたのは、会長が官邸に乗り込む当日、13日朝だった、と言うから連合が「意図的に」、「民進党を『蚊帳の外に置いた』」と言っても過言ではなかろう。「連合と民進党の距離感」を如実に示す出来事、とも言えそうだ。

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※それが民進党

連合は、民進党旧民主党のときから「二大政党の一翼を担う存在」として「大切に扱ってきた」経緯がある。しかし、「悪夢の民主党政権」の失敗以降、党名が民主党だろうが民進党だろうが成長も反省もない、勿論連合が要求する政策の実現など期待出来る筈もない。それどころか蓮舫が代表になって以来、民進党の支持率は「安定の低空飛行」で連合が忌み嫌う共産党との連携に邁進…そんな民進党に「支持する価値も意味もない」のは一般国民目線から見ても論を待たないが、「組織として」支援してきた連合からすれば「尚更」の事なのであろう。連合が「自分達の要求」を実現する為に民進党に無駄な期待を抱くより、「官邸に協力して」落とし処を探った方が「現実的」との判断に傾くのは当然の成り行きであろう。

共産党「『野党共闘』を口実にした『民進党と連合の分断』と言う意図」があって「共闘」を持ち掛けて来たのかは判らないが、現実問題として昨年まで連合に加盟していた化学総連は今年2月、次期衆院選での自民党支援を決め神津会長の出身産別の基幹労連では、組合員調査で自民党の支持率が民進党を上回る結果が出たと言う。コレが共産党の「想定内」であるなら民進党はこの先、「野党共闘」を名目にした共産党に「食い物」にされ、連合にも愛想を尽かされて「埋没する」と言う将来が待っていても何ら不思議はない。一方共産党とて連合が自分達を嫌っている事は百も承知だろうから民進党に愛想を尽かした連合が自民党側へ寄っていくのは読んでいるのだろう。その上で「勝つ」算段はあるのだろうか?もし、この様な「官邸と連合の接近」を共産党が想定出来ていないのであれば、

共産党も3手先が読めない阿呆」

でしかない。その時点で「期待するだけ野暮」と断言して良い。

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※連合と官邸、民進党との関係図。

…連合にこの様な対応をされた蓮舫はこれからどうするのか?結局の所、共産党か連合か」の二者択一だが、どちらを選んでも民進党にとって「起死回生」にはならない。どっちでも好きな方を選んで勝手に壊滅すれば良いだけだが、連合はそうもいかないだろう。蓮舫が代表でバカやってる間が、

民進党を完全に見棄てる」

絶好のチャンスである。連合内では、神津氏が10月の任期満了で退任し、逢見氏に禅譲するとの見方も出ている。逢見氏は神津氏以上に「官邸とのパイプが太いとされる」だけに、

「連合が民進党を見棄てる」

事が現実になりかねない。さて、蓮舫はどうするのか?

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※連合は民進党と同じ轍を踏んではならない。