加計学園の一件、誰が行政を歪めたのか?

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※「石破4条件」前川喜平もこれに乗っかった訳だ。

一昨年6月30日に安倍内閣閣議決定した「日本再興戦略」に盛り込まれた獣医学部新設に関わる4条件、

「石破4条件」

と呼ばれる「獣医学部新設に関わる4条件」、具体的には

(1)現在の提案主体による既存の獣医師養成でない構想が具体化

(2)ライフサイエンスなどの獣医師が新たに対応すべき分野における具体的な需要が明らか

(3)既存の大学・学部では対応が困難な場合

(4)近年の獣医師の需要の動向も考慮しつつ、全国的見地から本年度内に検討

言い換えると

・新たな分野のニーズがある

・既存の大学で対応できない

・教授陣・施設が充実している

・獣医師の需給バランスに悪影響を与えない

と言う「条件下」で獣医学部新設を認める、と言う意味だ。
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※説明責任!

「学部の新設条件は大変苦慮しましたが、練りに練って、誰がどのような形でも現実的には参入は困難という文言にしました…」

と、当時の地方創生担当相石破茂衆院議員で政治団体日本獣医師政治連盟」委員長の北村直人、そして公益社団法人日本獣医師会」会長で自民党福岡県連会長の蔵内勇夫の2人にこう語ったと言う。「獣医師の質の低下」などを理由に獣医学部新設に猛反対してきた獣医師会にとっては「満額回答」とも言える「石破4条件」、北村直人は獣医師会の会議で

「(4条件という)大きな壁を作ってもらった」

と胸を張った程だ。だが、これこそが

「歪んだ行政」

そのものと言えるのではないだろうか?

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「地方創生」とは安倍政権において「東京一局集中」を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策を言う。また「特区」とはその手段として「地域の活性化のために、国のよる規制を緩和するなどの特例を、特定の地域に適用する制度」を言う。石破茂が当時就任していた「地方創生相」は当然その「担当大臣」だが、実際には石破茂は「石破4条件」で

「『特区』を作る為に『必要な条件』を考える」

のではなく、

「『特区』を作らせない為に『実現不可能な条件』を考える」

事をした訳だ。つまり石破茂は少なくとも獣医学部新設に関しては

「担当大臣として『本来行うべき職務』の逆」

を行った、と言う意味だ。こういう事をする政治家の何を信用できると言うのだろうか?

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※説明責任!お前もだ。

そしてもう一人。今治市での獣医学部新設、初めて「対応不可」から「検討」に対応を変更したのは鳩山内閣の時だが、この時も民主党愛媛県連副代表で衆院議員の白石洋一

今治市獣医学部の枠を取れないか」

と陳情していたのだと言う。陳情を受けた小沢一郎としては

自民党から業界団体をいかに引きはがすか」

と言う課題の実行の為にこの一件を利用したのだろう。そうする事で実際に議員の推薦や献金、と言う形での「利」は手にしている。
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※そう思うなら野党は石破茂小沢一郎を追及すべきだろう。

つまり、

「家畜伝染病に悩まされ、『獣医師が足りない』という畜産農家の切なる声」

に行政として応えたのではなく、石破茂にしろ、小沢一郎にしろ、

「自分達の利益の為に」

事を進めていたのでしかない。「行政を歪めた」のはこの連中だとは言えまいか?野党がどうしても加計学園の件をまだ追及したいのであれば、安倍首相の関与云々より石破茂小沢一郎を追及すべきだろう。それが出来なければこの問題を国会でこれ以上取り上げる意味はない。野党はどう判断するのか?
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※誰が行政を歪めたのか、本質を見極めるべきだ。