北朝鮮のグアム攻撃は「存立危機事態」なのか?

再び緊迫の度を増している北朝鮮情勢、トランプが、
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と、

「見たこともない炎と怒りと力」

と、過激に警告すれば北朝鮮

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と、米領グアム付近へのミサイル発射を予告、更に
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と、「核攻撃」までチラ付かせるなど、「チキンレース」は留まるところを知らない。

コレが日本から見て「地球の裏側」で起きている事件であればまだしも、事は日本の「すぐそば」で起きており、決して「無関心」ではいられない。それどころか事が起きれば「巻き込まれる」危険は相当に高い。

北朝鮮情勢に比べれば自衛隊の日報云々など「大事の前の小事」そのものであり、閉会中審査をやるなら北朝鮮情勢について時間を割いて議論すべきだが、

と、民進党には「事の優先順位」が理解出来ないらしい。

そんな中でも数少ない民進党からの

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と、言う質問に対して小野寺防衛相は

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と、答弁、

「グアムを狙う北朝鮮のミサイルを自衛隊が迎撃する事は『可能となる可能性がある』」

と言う認識を示した。
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島根、広島、高知に加え、愛媛も含まれる可能性がある。この時点で日本が「巻き込まれる」事は確実で、「ミサイルが何処に落ちるか?」と言うのは結果論でしかない。

またミサイルが「日本を飛び越えた」からと言って「喉元過ぎれば何たら」等と言うのはアメリカに対して失礼極まりない道義に悖る所業だ。法的要件云々はさておき、「信義則」の観点で言えば「集団的自衛権を行使すべき」ケース、と言えるだろう。

…とは言え、「法治国家」である以上、「法的な裏付け」は常に求められる。「超法規的措置」と言う「究極の逃げ道」がない訳ではないが、コレを乱発しているのでは政府は国民から信用を失いかねない。

議論の核心は

北朝鮮による『グアム攻撃』が日本の『存立危機事態』に該当し得るのか?」

と言う点に尽きる。

小野寺防衛相は

「(自衛隊は守りに徹し、米軍が打撃力を行使する)双方の役割があって日本の抑止力が高まる。米側の抑止力・打撃力が(攻撃を受けて)欠如することは、日本の存立の危機に当たる可能性がないとはいえない」

と、して  

北朝鮮による『グアム攻撃』が日本の『存立危機事態』に該当し得る可能性」

について答弁した。

グアムにある基地では北朝鮮のミサイル発射に備えて「B1爆撃機」の発進準備がされたと言う。「B1爆撃機」は爆弾や射程1000キロ以上の長距離空対地ミサイルなどの通常兵器を最大約60トン搭載することができ、朝鮮半島まで2時間あれば到達出来る、と言われている。つまり、

「有事の際にグアムの米軍基地は反撃拠点」

と、言う意味合いがあり、そこが被害を受ける事で、

「反撃力を失って危機に陥る」

可能性はゼロではないのである。小野寺防衛相の見解は間違ってはいない。

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