北朝鮮には「対話より圧力」で臨むべき理由
核実験に続きまたもや「日本を飛び越える」ミサイル発射、と言う蛮行を繰り返す北朝鮮。「付ける薬はないのか?」と思う人も居るかも知れない。「最早問答無用の先制攻撃」で「金正恩ごと潰して危険を永遠に除去すべき」と考える人も居るかも知れない。また、「先ずは対話を」と、考える人も居るかも知れないが、その「対話」を真っ先に考える人には「真っ先に読んで考えて頂きたい見解」と言えそうだ。
※少なくとも平壌からグアムを攻撃出来る事は明らかだ。
※北朝鮮からすれば日本は交渉相手ですらない。
「アメリカとの『サシでの』対話」
であり、目的は
事だ。要するに北朝鮮からすれば日本や韓国は「交渉相手」とは見ておらず、歯牙にもかけていない、と言う意味だ。この時点で「対話」をこちらから呼び掛けても意味はない。
北朝鮮が求めている「金一族による支配体制」即ち「世襲による独裁」など「自由と民主主義」から最も遠い「国家の在り方」である。そんなものを共和党だろうが民主党だろうがアメリカが認める筈もない。つまり要求そのものに「無理がありすぎる」のだ。この時点で「対話以前」の問題がある、と考えていい。
更にミサイル発射も核実験も、安保理決議に違反しているのは論を待たない。故に相手の違法行為を認めて「対話」するなどその時点で国際社会が北朝鮮1国に負けた、と言う意味になる。「北朝鮮との対話路線」とはそういう意味なのだが、主張している人にそういう理解はあるのだろうか?
従って「問答無用で軍事攻撃」と言う選択をしないのであれば「圧力を以て北朝鮮をこちら側の土俵に上げる」路線となるのは必然だとも言える。その「手段」となる「北朝鮮への制裁」が支那やロシアが足を引っ張るせいで「骨抜き」となるのでは本末転倒、と言う指摘をする人は数多いが、記事は「もう一つの物の見方」を指摘している。この部分だ。
《今回の制裁が上手くいけば、北朝鮮の外貨獲得の9割をおさえることが可能となる。ちなみに北の外貨市場は約数千億円。そのほとんどはミサイルの開発に使われている。すぐには効果がなくとも、何年か経てば、北朝鮮はミサイルも核も開発する資金がなくなる》
不肖筆者もそうだったが、無意識的に「安保理決議による制裁」に「即効性」を求めてしまっている。それ故「石油の全面禁輸」がされなかった事に失望する人も居るが、今回の決議を確実に履行すれば「北朝鮮の外貨獲得を9割カット」出来ると言う。そういう状態が続けばボディーブローの様に「じわじわ効いてくる」事で、「時間はかかるが」効果を得られる期待は持つ事が出来るかも知れない。「一歩退却二歩前進」である。
…それでも手っ取り早い効果を期待するならトランプが言及した「北朝鮮と取引のある国との取引停止」は効果的、と言える。
勿論アメリカによる「軍事攻撃」の可能性がなくなった訳ではない。「軍事攻撃」で問題になるのは難民対策と「その後」の処理であろう。支那やロシアとこれらの点で「手打ち」が出来ればその可能性は高まる。勿論そういう話は「極秘中の極秘」外交になるであろうが、関係国の言動に変化が表れた場合は要注意、となるであろう。
※時間はかかるが正道で対応を行っている。
「国際法に基づいて他国同様の軍事的選択が出来る」
と、言う訳にはいかない。無知蒙昧な左翼が抵抗するのは目に見えているからだ。安倍首相もそうなのだろうが我々も
「現状で出来る事を一つづつ積み上げて」
焦らずじっくり取り組むよりない。こういう場面で足を引っ張る左翼は「実に迷惑な存在」でしかないが、そういう連中をのさばらせたのも政治の、ひいては我々国民一人一人にも責任はある、と言わざるを得ない。だが、「その精算」をする時が来た、とも言える。少なくとも北朝鮮が
「人類共通の理念に対する『絶対悪』」
「存在そのものが『世界平和』に対する『癌細胞』」
と言う認識を基本に「事に当たらなくてはならない」事は間違いないだろう。
「急がば回れ」
である。