憲法9条以外で自衛隊を明文化?
2017年ももう終わりに近づき、2018年の展望が語られる事が多くなってきた。日本の重要な政治課題の一つに憲法改正議論がある、と言うのは間違いない。
現在日本を取り巻く状況を前提に憲法の在り方を考えるのは当然だが、それを理解出来ないのかしたくないのかはさておき、議論そのものからして進んでいないのが現状だ。特に改正に抵抗が強い9条、安倍首相は「9条の条文をそのままにして自衛隊の存在を明文化する」と言う提案を行った。
「現状を追認」
する、と言っているに等しい提案だが、
「それでも反対」
と言う人がいる、と言うのもまた事実である。
そんな中、嘘か真か
と、言う「裏技」が囁かれているのだと言う。
憲法改正議論に対する賛否は様々な立ち位置がある。中には「9条以外なら賛成」と言う考えの人も相当数いるにだと言う。そうした人々の賛成を取り込めば憲法改正における最大のハードルである国民投票で有利になる事は大いに考えられる。
記事では具体的な手法についても言及している。憲法73条の規定する「内閣の役割」に追加する、と言う手法だ。「子供だまし」「小手先」と言った批判は出そうだが、それでも「現状よりはマシ」とは言えるだろうし、この方法なら9条には「手を付けない」のだから、「9条以外なら賛成」と言う人々の賛成も得やすい。その意味では「一考に値する」と言えるが、「現状を追認する」だけなのにこういう方法に頼らざるを得ない時点で
「9条改正アレルギー」
の根強さ、と言うのは
「相当なもの」
と、言うよりない。WGIPの弊害の大きさが改めて窺い知れる。
とは言え、何を言ったところで現在の憲法では「国を守りきれない」のは明白である。「変えなければどうにもならない」のだが、反対派を説得する余裕もないのが現在の情勢だ。「子供だまし」でも「小手先」でも「自衛隊が合憲」と言う形を早急に作り上げる事に意味があるのであればそういう方法もやむを得ない、と言う事も出来る。
それもこれもWGIPの弊害、またその洗脳に汚染されたままのイカれた脳味噌から出る愚論、そしてそれに立脚して出来たシステムを放置していたツケである。それらを一気に取り除くのは困難だ。それが憲法改正、と言う「当たり前」の事を難しくしている。改憲派からすれば物足りない内容でもそういう「ハンデ」を背負った状況で「出来る」範囲と言うのは自ずと限られてしまう。その意味ではこういう方法も「致し方ない」と言える部分はあるが読者様諸兄におかれては如何であろうか?2018年に形はどうあれ、憲法改正に向けて具体的な動きが起こることは期待したい。