安倍首相と玉木雄一郎の「格の違い」


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玉木雄一郎では話にならない。

希望の党玉木雄一郎が安倍首相がかつて掲げた「戦後レジームからの脱却」をもじって

「明治レジームからの脱却」

等と言い出している。今年が明治維新150年、と言う事もあって本人としては「安倍首相に対抗する」と言う意味で「名文句」のつもりなのだろうが、実際は「迷文句」でしかなく、安倍首相との「格の違い」を自ら証明する形になっている。
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明治維新、そしてそれ以降の新政府の政策によって日本が急速に近代化を成し遂げた事は疑いの余地はないだろう。その意義を否定する事は出来まい。またこの時代、欧米列強は隙あらば日本を侵略し、植民地化しようと言う肚があり、それに対する危機感の真っ只中で起きたのが明治維新だった。他国に日本の安全を脅かされている、と言う意味では今も当時も同じである。明治維新を成し遂げた志士達は玉木雄一郎の言う「明治レジーム」でその国難を乗り切った。それも他国に領土を奪われる事なく。その意味では玉木雄一郎の言う「明治レジームからの脱却」は

「安全保障に対する危機感を持つな」

と言う「売国発言」にしかならない。その時点でこの様な輩に政治を行わせてはならないのは明白である。

明治維新による一連の近代化施策には

「それまでの支配階級がその特権を放棄する」

形の物が多く存在した。藩籍奉還しかり、廃刀令しかり、秩禄処分しかり、徴兵令しかり、である。明治維新を成し遂げた志士達も武士階級出身が多かったが、そういった「身を切る改革」の結果、日本は短期間で近代化を成し遂げる、と言う稀有な結果を残した。安倍首相が「今年が明治維新150年」と言う事を持ち出した意味に現在も

「政府や国会議員の身を切る改革」

の必要性を込めているのであればそれを否定する玉木雄一郎の言い分は

既得権益の保持擁護」

となる。どちらが国益に資する考えかは言うまでもない。

また、明治維新から終戦までの期間を歴史的に「一つの区切り」、と見る見方も出来るだろう。個人的にもそういう見方を理解出来なくもない。玉木雄一郎はそれを

「『勝てば官軍』という思想は、勝った者が正義との考えであり、『明治レジーム』の考え方」

と言うが、第二次世界大戦で敗戦国となった事実を基にその意味を否定する考えこそ

「敗けた者が悪、と言う考え」

であり、自身の言う「明治レジーム」そのものの裏返しである。要するに玉木雄一郎の言う「明治レジーム」から脱却すべきは安倍首相ではなく、玉木雄一郎やその考えに近い左翼連中である。

更に「勝った者が正義」=「明治レジーム」であるなら、「戦争に勝った側」=「GHQ」が作成した日本国憲法玉木雄一郎の言う「明治レジーム」の産物、言い換えれば「帝国主義の残宰」にしかならない。それこそ真っ先にどうにかしなければならいのであって、それが判らないのでは政治に携わる意味も資格もない。安倍首相と玉木雄一郎の「格の違い」は明らかだ。「安倍首相に対抗出来る野党」の存在は期待するだけ野暮である。

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※野党などどうでもいいので憲法を早く改正して頂きたい。