金正恩にヘイトスピーチ?

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※え?在日?

米朝首脳会談を数日後に控え、

「自分達が米朝首脳会談実現の為に『橋渡し』の役目を果たした」

と、信じて疑わない文在寅政権だが、その「功績」を認める、としてもそれを一気に全て吹き飛ばしてしまう様な爆弾発言が政権中枢から飛び出してしまった。…もうどうなっても知らない、と言うレベルの、である。

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※政権中枢からヘイトスピーチ炸裂。

韓国で大統領特別補佐官(統一・外交・安全保障)を務める文正仁(ムン・ジョンイン)と言う人間が講演で金正恩について

「金委員長は若く、スイスで教育を受けた人物で、厳密にいえば在日朝鮮人。そういう点から、先代とはリーダーシップに違いがある」

等と発言した、と言うのだ。それは

北朝鮮最大のタブー」

だと言っても過言ではない。

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※正確には金正恩の母親が在日だったのだが。

そもそも北朝鮮で「世襲」と言う世界で最も非民主的な手段で国家元首が決まる理由は

金日成が坑日ゲリラとして日本軍に対抗していた(と、する)最中に金正日白頭山で生まれた。金日成は日本軍を追い出した(と、言う妄想上の)英雄であり、その子孫こそが国の指導者に相応しい」

と言う謎論理である。一方で在日、と言うのは半島では差別の対象になるのは北も南も変わらない事の様だ。金正恩の母親の高英姫は日本生まれの在日2世なのだが、そういう出自故に北朝鮮では国家の最高指導者の血統に「被差別階級の血が入っている」と言うのは

「決して国民には知らせられない」

ある種の「最高機密」なのだと言える。…それをイキナリ公言されてしまった訳だ。血統や出自で人を判断するのは「差別」以外の何物でもないが、文正仁とやらは国家の要職にある身でありながらそれを口にした。北朝鮮が激怒しても何ら不思議はなく、その結果文在寅が今まで「南北融和」と称して行ってきた事全てが「水泡に帰す」事にもなりかねない。「辞職」した程度ではケジメが付いた、とはまず言えまい。唯一の希望は米朝首脳会談を控え、「大事の前の小事」と見過ごされる事くらいか。

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※やってきた事が全て「水泡に帰す」結果になっても驚けない。

問題は「どうしてこの様な発言を行ったのか?」と言う点に尽きるだろう。韓国政府としては

米朝首脳会談に合わせて文在寅も飛び入り」

と言う絵を画策していた模様だが、その可能性は「まずない」と言うのが実状の様だ。
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※「朝鮮戦争終結」が宣言される可能性はある。

米朝首脳会談の成果として


と言うのが取り沙汰されている。実際にそれに向けた協議も行われていたらしいが、米朝の仲介役」を自任する韓国としては、

米朝だけの終戦宣言は避けたいが、介入して米朝合意に悪影響を及ぼす事も出来ない」

と言うジレンマのせいか、言及を避けている。既に「蚊帳の外」なのは明白だが、そもそも韓国は

朝鮮戦争休戦協定の当事者ではない」

のだから外野でどう騒ごうが最初から無意味でしかない。それを理解出来ずにある種の「意趣返し」としての発言なのか?それとも「何としてでも米朝首脳会談に食らい付いていこう」と言うアピールのつもりだったのか?また「父親との違い」を強調して持ち上げようとしたのか?その真意はどうであれ、結果的には

北朝鮮最大のタブーに無造作に触れ、金正恩を侮辱した」

事に変わりはない。つまりは「大悪手」である。

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※もう知らない…

北朝鮮北朝鮮で、直接言葉で応酬、と言う選択肢より返答を「行動でする」事も十分に考えられる。「無慈悲な鉄槌」の炸裂や、「ソウルを火の海にする」の実行、と言うのはシャレにならないが、

「以後の協議から韓国を締め出す」

位の事は平然とやりかねない。そうなったら文在寅はどうするつもりなのだろうか?韓国は経済的にも危機、と言われている。北朝鮮文正仁発言への反発と経済危機が立て続けに起これば

文在寅政権の崩壊」

と言う事態も有り得る。そういう意味でも

「余りにタイミングの悪い失言」

と、言えるだろう。更なる事態悪化に繋がらなければ良いが。