北朝鮮制裁延長、トランプ大統領の本音は?




「異常で並外れた脅威」

として既に課している制裁を1年延長するのだそうだ。

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首脳会談の時の友好ムードとは真逆の対応だが、外交の世界では虚々実々の駆け引きは常識、とも言える。その場の雰囲気が全て、とは限らないのだ。

米朝首脳会談から2週間弱が経つが、北朝鮮が「朝鮮半島の非核化」に向けた動きを実際に見せた形跡はない。成果もなく制裁を一方的に解除する理由は皆無、と言えるだろう。トランプ大統領はこれまでの経緯をよく精査している。それ故に一方的に北朝鮮を利する真似はしないだろう。北朝鮮ももしかしたら

「巧くトランプを騙せれば」

なんて思っているのかも知れないが、これまでのやり方は通用しないだろう。このままのジリ貧街道か、ガチンコで非核化に向けた具体的行動を取るか?の二択である。どっちを選ぼうが北朝鮮の自由だが、非核化に向けた具体的行動がない限りアメリカが制裁を解除する事はないだろうし、拉致被害者全員を即時無条件で返さなければ日本も制裁は解除する事は有り得ないし、北朝鮮包囲網の動きが止む事もない。

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 米朝首脳会談が開催された事で楽観的な見方をした人もいるだろう。そういう見方をする人に多いであろう「北朝鮮シンパ」からすれば

「トランプは信用ならない」

とでもなるのかも知れないが、そもそもトランプ大統領をメディアが良く言う筈もない。そこからして「騙されている」訳だ。トランプ大統領


と、述べていたが、それはあくまでも「実行されれば」の話であって、首脳会談一回で全て片付くなら最初からこんな事にはなってはいなかったであろう。トランプ大統領Twitterで頻繁に情報発信を行うが、メディアもそれに振り回されている様にも思える。「フェイクニュース」を逆手に取るかの様に。

いずれにしても「米朝で妙な合意をして日本が安全保障上不利になる」と言う最悪の事態は避けられそうだが、そういう心配があるのも全ては

「自分達で自国の安全を守る」

体制が出来ていないからだ。米朝の交渉で北朝鮮問題が片付くから安心、ではなく、これまでの経緯から現状の安全保障体制では限界がある、と見るべきであろう。何を言った所で憲法9条をどうにかしないと出来る事は限られる。過去の歴史の教訓から「戦争を繰り返さない」と言うのであれば北朝鮮問題があるからこそ、自国の安全保障について必要な事を行わなければならないのである。