ここがヘンだよ「ラオスダム決壊日本責任論」


※建設が韓国企業によるものだった、と言う指摘は単なる事実。

7月に発生したラオスでの建設中のダム決壊、及びそれに伴う被害、規模が大き過ぎて被害の全容すら未だに不明のままの模様だが、この件、「偏っている」と言うより「イカれた」思考回路で記事を書くとこの様な代物が出来上がる。


ラオス政府は「人災」と判断している。

決壊したこのダム、10億ドル規模の予算を投じたラオスの国家的大型プロジェクトで、韓国のSK建設と韓国西部発電が2012年に共同受注し、タイ政府系発電会社とラオス国営企業合弁会社筆頭株主・26%出資のSK建設)をつくり、建設に当たっていたものだった。予定通り完成していれば来年2月に発電事業(総発電量41万キロワット)を開始、タイなどに電力を輸出し、年間1億4000万ドルの販売収益を見込んでいたと言う。記事は合弁会社に協調融資するタイ銀行団の一つ、クルンシィ・アユタヤ銀行は2017年末の時点で株式の76.88%を三菱UFJ銀行保有し、三菱UFJフィナンシャル・グループの傘下なのだと言う。記事はそれを根拠に

「無謀なダム建設を可能にする資金を提供したのは日本企業」

と言う事で、日本にもこのダム決壊に責任がある、と言いたいらしい。そして同時に

「韓国企業が建設していたからと言って『嫌韓』ネタにするな」

と言いたいらしい。

…実にバカげた主張である。資金提供をした事で「責任を負う」と言う論理ならTVでの放送事故もスポンサーも責任の片棒を担ぐ事になる。その「リスク」と本来の目的である「宣伝広告」のバランスが取れない結果になるならTV局のビジネスモデルは成り立たない。そういう意味でも

「カネの出所が日本企業」

と言うのはダム決壊の責任問題と何ら関係はないと言い切って良い。


※日本式と韓国式の工法の優劣は明らか。

このダム事業の入札には、実は日本企業も参加していたそうだ。ところが、SK建設側が

「日本より格段に安くする。日本より短期で完成させる」

と強引に受注したのだと言う。関係者は「絶対無理。手抜き工事になる」と噂していたそうだが、実際、

「基準に満たない低水準の建設が(ダム決壊)事故の原因だ」

ラオスのカンマニー・インティラート・エネルギー鉱業相はそう断言している。上記画像にある様に日韓の建設工法の優劣は明らかである。しかも日本案では当該場所の地盤が軟弱であるとしてその対策も盛り込まれていたが、韓国案ではそれはなかった。しかも


韓国企業は決壊4日前から現地で地盤沈下を確認していた。つまり「予兆を掴んでいた」と言う意味だ。そして韓国人労働者53人は事前に避難しており、全員無事だったと言う。これでは

「手抜き工場をやらかして決壊の予兆を把握して事前に自分達だけ逃げた」

と判断されても致し方ない。そうであるなら「人災」以外の何者でもなく、責任を負うべきは当然建設を担当した韓国企業だ。「資金拠出」と「ダム建設」に因果関係を認めるとしても「資金拠出」と「人災の原因」に因果関係はない。寧ろこの志葉玲とか言う人物はこの様なおかしな論理を振りかざす事で

「既に多数指摘されている『人災』と言う側面から目を反らさせる」

「韓国企業の責任問題を軽減させようとしている」

意図があるのか?と勘繰りたくもなる。もしそうならそれこそが「真実の究明を阻害する」要因であり同時に「被災者を冒涜する」愚行でしかないのだ。

志葉玲とやら、訳の判らぬ責任追及より自分の記事の意図の説明責任が先だろう。

また、ダム決壊が「人災」であろうがなかろうが建設を担当したのは韓国企業である。被災者の救援、そして必要な援助を行う事が第一、次いで建設担当企業の責任追及である。建設担当企業が何処の国の企業だろうが話は同じだ。「韓国だから」責任を追及する訳ではない。そして「手抜き工事」「人災」と言う指摘が事実だと言うなら批判されて当然だ。「嫌韓」とは何の関係もないのは明白であろう。

この志葉玲とか言うのは

「韓国への批判=嫌韓

と考えている様だが、韓国への批判を「見て見ぬふり」しなければいけないとでも言いたいのか?韓国だろうが他のどの国であろうが「手抜き工事で人災を誘引し」甚大な被害をもたらしたのであれば「批判されて当然」と言う「当たり前」の事を理解していない。「韓国だけ」批判しないのをこの者は知らないのだろうが世間では

「差別的優遇」

と言う。日本にとって「韓国をそうする」理由は微塵もない。そこを勘違いしてはならないのである。


※当然と言えば当然でwる。