安倍外交には一喜一憂せず、長い目で見守るべきである


※日米支の現在の関係。

安倍首相が北京を訪問し、習近平李克強と言った支那共産党トップクラスと相次いで会談した。安倍首相はフジのインタビューで


この様に述べ、また、


と、強調した。そして

「競争から協調へ」
「脅威ではなくパートナー」
「自由で公正な貿易体制の発展」

と言う三原則を確認し、50件余りの協力覚書を交わすなどの「結果」を残した。

安倍首相を迎えた支那

※北京に日の丸が掲げられるのは異例。

と、通常の外交儀礼ではあるが、この反日国家としての「異例の対応」とも言える日の丸の掲揚、そしてネットでの反日発言の取り締まりなど、「反日封印戦術」に出てきた。

狙いは言うまでもなく

アメリカが仕掛けた貿易戦争のダメージ回避、もしくは緩和」

である。出来れば「日米欧による包囲網分断」も実現させたい所だろうが、その実現は極めて困難、と、言うか事実上不可能だと言う事は支那自身が良く知っている筈だ。それでも安倍首相は「世界で唯一」と言っても過言でない

トランプ大統領を宥められる首脳」

なだけに「藁にもすがる思い」ですり寄って来ているのだろう。「大国」を自称する割に情けなさ前回の様、と見て嗤うか?それとも「格下」としか見ていない相手にもそうする事が出来る事を「油断ならない」と警戒すべきか?解釈は人それぞれだろうが、メディアの多くは今回の会談を好意的に報道している。しかし、産経新聞はその様に受け取ってはいない模様だ。


不公正貿易や知的財産侵害を改めない。南シナ海の覇権を狙う海洋進出やウイグル人弾圧を含む人権侵害も相変わらず」

確かにその通りだ。

支那に強権政治を根本的に改めるよう厳しく迫る。それが関係改善の大前提」

だとも産経新聞は言う。それもその通りであろう。安倍首相は李克強

「国際社会が人権状況を注視している」

と、言ったが、迫力に欠けている感は否めない。尖閣関連についても並行して行われていた外相会談で河野外相に対応をさせ、トップ同士の「友好」の演出に徹した。

習近平の表情の変化に注目。

安倍首相と初めて会談した時の習近平は明らかに不満そうな印象だったが、その後首脳会談を重ねる事で変化が見られるのは上記の画像を見ると明らかであろう。少しずつではあるが、習近平も安倍首相のペースに乗せられて来ている、とも受け取れる。首脳会談1回で結果が出れば誰も苦労はしない。長期的に見ると

「安倍首相はやる事をキチンとやっている」

とも言えるのではないだろうか?

※安倍首相だって承知の上だ。

習近平習近平で、ここで」日本重視」を打ち出すのは「対米」を見据えたものなのは明らかだ。この首脳会談の詳細は既にアメリカに伝わっているだろう。そう考えるならば自身がアメリカの要求に応えないと安倍首相を厚遇した意味がなくなる。また日本との関係を拗らせる真似をする意味もなくなった。と、見るなら敢えて強く出なくても安倍首相は行って来るだけで牽制としては十分な結果を出しているのである。

帰国したら即座にインドのモディ首相が来日すると言う。日印が安全保障関連で動きを見せればそれだけで支那への牽制となる。安倍外交はマスコミの想像を遥かに上回っているのである。一喜一憂せずに長い目で見てみるべきであろう。「難しい綱渡り」と思えるが安倍首相には計算がある筈だ。恐らくそれが明らかになるまで多少の時間はかかるがそれを信じて見守るべきである。