日韓関係の基本は「非文明的な国にはそれなりの対応」で。


※もう手遅れ。

25日に日韓の外務次官級の協議が行われ、慰安婦財団解散問題や徴用工訴訟問題などが話し合われた模様だ。


日本としてはいずれの問題も「慰安婦合意の確実な履行を求める」「徴用工問題は日韓請求権協定で解決済」と、当然の事ながら従来からの見解を述べただけで協議としては物別れ、韓国が期待する様な「進展」はなかった。

韓国側としては来月初めまでには財団の解散手続きに着手すると言う。また30日に予定されている徴用工訴訟の韓国大法院判決で賠償が確定すれば日韓関係が更に拗れるのではないかと記事では危惧しているが既に事は手遅れで、日韓関係は表面上は兎も角、実態は既に破綻している、と見て良いだろう。

原因は言うまでもなく韓国側が国際的な法や約束、と言った国同士の信頼関係の基礎からして守らない事にある。相手が日本だから守らなくて良い、なんて論理は通用しない。また政権が替わった、なんてのは相手国には関係ない話なのだから理由にならない。韓国の論理が通用するなら日本も徳川幕府の結んだ不平等条約だって改正交渉など必要なく、新政府樹立を理由に破棄出来た筈だ。実際にはそうはなっていないのだから

「政権が替わっても条約や国同士の約束を守る」

と言うのは少なくとも150年以上前から確立している事だ。それが理解出来ない、と言うのは表面上はさておき

「韓国は世界から150年以上遅れている」

と言う解釈で良いのだろうか?

※そんなのに付き合ってはいられない。

日韓関係が拗れる原因は

「韓国が国際法や国同士の約束を守らない」

事に原因があるのは間違いないが、日本にも原因はある。それは

「韓国を近代以降のレベルで測っている」

と言う事だ。自分達同様「近代化されている」と言う前提で今まで対処していたが、この国に関してはその前提は通用しない。表面上は兎も角、内面は

「近代化以前の問題がある」

と言う前提で対処しないと連中は自分達の愚を理解しない。日本は朝鮮半島を統治していた時、教育にも力を入れてそういう事も教育した筈だが、韓国人はそれらをも「日帝残滓」として排除したのだろう。その結果がこの事態なのである。

要するにこの国に対して「まとも」を求めるのは根本的に間違っている。徴用工訴訟の判決だって

「日韓請求権協定で解決済なので請求棄却」

なんて常識的な判決は期待できない。請求を認めると韓国にとっても厄介な問題を抱える事になるだけに請求を棄却するにしても別の「謎論理」を用いて来る筈だ。そもそも近代国家としての最低条件である「司法権の独立」がない国だ。これ以上の日韓関係悪化を懸念した政府の介入だって考えられる。その意味では勝って当然で、実質勝訴の「賠償ナシ」判決でもその意味では素直に喜べない部分は必ずある。

判決がどうであれ、日本にとっては「韓国とのつきあい方」を根底から見直す良い機会である。安倍首相にはその道を切り開いて頂きたいと思うのである。「文明的でない国にはそれなりの対応」と言う基本原則を確立しなくてはならないのだから。