韓国人から出てきた正論


※日本統治時代を知っている人はやはり違う。

共同通信が韓国の元外相、元駐日大使を歴任した孔魯明氏に自称徴用工関連の問題解決策を取材したところ、

「韓国側が基金を創設して補償を行うのが最善」

と見解を示したのだと言う。韓国人にも「まともな」考えの人はいるものだ。


孔魯明元外相は1932年生まれ、従って日本統治時代を知っている事になる。終戦時13歳であればそれなり以上に日本統治時代の記憶もあるだろう。記事によれば韓国政府は孔魯明元外相ら専門家からもこの判決への対処について意見を聴取しているのだと言う。

「韓国が国内的に解決するのが現実的な方法」

だと主張したのだと言う。これは彼が「親日」と言うより実際の所を「その時代に生きていた者として知っているから」と見るべきであろう。また外相も務めていたのだから、「国際法無視の異常判決」がどういう意味合いの代物として国際社会で見られるのかも知っているのだろう。このご時世となっては韓国にとっても実に稀有な存在、と言うべきなのだろうが、「反日捏造史観」に凝り固まった政府中枢の阿呆共にその有り難みが理解出来るかどうかは知らない。

孔魯明氏が外相だったのは94年12月から96年11月の間だった。当時の大統領は金泳三、竹島問題や慰安婦問題などが拗らされた時期でもあるが、この時代の韓国要人は日本統治時代を知っている世代だったので実は日本語は普通に話せるし、理解出来るのだ。だから誤訳などで真意が伝わらない、と言う心配も杞憂であろう。
だから孔魯明氏に関して言うなら彼は韓国語でも日本語でも日韓請求権協定の内容を正しく把握出来るだろう。彼の発言はそう言う前提あっての事だ。悪い事は言わない。韓国政府は孔魯明氏の提言を受け入れ、

「韓国内の問題」

として解決すべきである。そうなれば29日に判決が予定されている別件でどういう形で判決が出ても

「この件ではこれ以上拗れなくて済む」

と言う結果が期待出来るだろう。…尤も戦時中の徴用が合法であった事を韓国側が理解する必要がある、等の問題は残るのだが…

※戦時中徴用された朝鮮人は245人だと明らかになっている。こういう事実を韓国に理解させる必要はある。

孔魯明氏の様に日本統治時代を知っていて、かつ現在の韓国政府が信じて疑わない「反日捏造史観」にモノが言える存在、と言うのは本人が親日だろうが反日だろうが日本にとっても「有り難い存在」であろう。かつて韓国では


「日本統治時代は良かった」

と述懐した95歳の老人をその時代を知らない当時30代の男が激昂して殴り殺す、なんて事件が起きた。孔魯明氏の発言は国際法の観点からは当然だが、「親日」と言われれば最後、「法的責任」「個人請求権」と言う「無い物ねだり」が「正義」となる「反日捏造史観」に火が付き、その動きを政府が止められなくなり、

「円満解決出来なくなる」

最悪の流れは十分に有り得る。

「韓国人にもまともな考えの人もいる」

なんてぬか喜びとなってしまう。

※ボールは韓国側。

いずれにせよ、「ボールは韓国側」と言う状況に変わりはない。対応次第では日本政府が一時的に矛を収める事も有り得るし、逆に国際司法裁判所に提訴、なんて強硬措置も有り得る。正解は既に自国の先輩が出しているのだ。現在大統領の文在寅がそれをどう試すのか?文在寅の器が試される。