無意味な枝野幸男の「政権構想」


※妄想は自分の頭の中でだけにしてくれ

枝野幸男は「野党第一党の責任」と称して政権構想に着手する…らしい。

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基本的には野党共通の政策を立案し、それを掲げて次期衆議院選挙を戦い、「安倍政権以外の選択肢」を示すのだと言う。今年は夏に参議院選挙があるが、一部で「衆参同日選挙」が取り沙汰されている。それを意識しての発言なのだろう。

だが、安倍政権の政策に対して「野党共通の政策」を提案して違いを示す事は選挙の時に限らず国会審議の場でも出来た筈ではないのか?「野党は対案を出せない」と言うのは毎度の批判ではあるが、選挙を意識してそれが出来ても国会審議ではそれは出来ない、と言うのか?選挙の時だけ政策論議を真面目にやる、と言うのであればその魂胆は多くの国民に見抜かれているし、共産党が「一点共闘」を掲げるようになり、野党統一候補を立てても尚、自民党候補に返り討ちにされる選挙がこの数年どれだけあったか?前回の参議院選挙では「1人区」に野党統一候補を掲げて勝率は3分の1でしかなかった。野球の打率や競馬の勝率で3割なら立派な数字だが、政権を取るつもりなら最低5割なければ話にならない。2割の支持を上乗せ出来るだけの成長を国民に示す事は出来たのか?安倍政権の政策に対してその主張を論破し、自分達の意見を認めさせた事がどれだけあったのか?政権構想以前にやるべき事は文字通り「山ほどある」のだが…

その答えは政党支持率如実に表れている。

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2019年はこうして始まった。

NHK世論調査では立憲民主党の支持率は先月は6%だった。これに対して自民党は35.2%。「与党VS野党」で見るなら

「40.7%VS10.1%」

である。この圧倒的な差を選挙一発で覆す事が出来ると言うのか?そうやって選挙の時だけ元気になっても成果には繋がらないのは既に明らかだ。同じ愚を何度繰り返せば気が済むのだろうか?

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※数字はウソを吐かない。

仮に立憲民主党中心の政権が出来た所で所詮は「悪夢の民主党政権」の劣化コピーでしかない。しかもその中でも「最悪」と言える菅直人内閣で要職を務めた連中が軒並み揃っているのが立憲民主党だ。経済にも悪影響を及ぼすのは民主党政権時代の日経平均株価や円相場の推移を見れば一目瞭然である。安倍政権の経済政策「アベノミクス」も想定した成果が100%出ている、とは言い難いが、それでも民主党政権の経済政策より10億倍はマシだし、少なくとも野党はアベノミクスを上回る経済政策を6年以上提案出来ていない、それが現実である。

野党の立場で「本気で政権奪取」を考えているなら国会審議を通じて政府与党の政策に注文を付ける、対案を出すなどしてその主張を認めさせる、その積み重ねがモノを言うが、立憲民主党がそういう努力をしている、なんてとてもじゃないが言えない。政府与党の失策やスキャンダルが出たら徹底的に追及して世論を煽って選挙で一発逆転を狙う。ネットで真実が簡単に把握できる現在では通用しないやり方だ。枝野幸男にその理解はない模様だが、そこから脱却しない限り国民にとっては「政権批判の一定の受け皿」以上の存在にはなり得ない。枝野幸男に必要なのは「政権構想」ではなく、「現状分析と今までの手法からの脱却」なのだが、その意味が判らない限り安倍政権は任期満了するだろう。先ずは「自分達の存在意義」を国民にアピールする事から始めなくてはならない。