「日帝残滓」排除と言う愚行の「オチ」


※樹木に罪はないのだが…

今年は韓国では「三・一運動」「(自称)大韓民国臨時政府樹立100年」と、反日活動の「極大期」だと言える。しかも大統領が文在寅、国会議長が文喜相と言う「妄言・暴言コンビ」なのだから尚更だろう。その韓国では日本統治時代の遺産を「日帝残滓」と称して排斥の対象としている。

最近の例では慶尚南道庁舎中央玄関にあった日本産の「カイヅカイブキ」を撤去し、韓国原産のマツに植え替えたのだと言う。だが、「日本が由来」と言う理由だけで排斥するのに「オチ」が付くのが韓国である。

そのカイヅカイブキ伊藤博文が1909年1月に当時の大韓帝国皇帝と一緒に記念植樹した木で韓国では

日帝植民地を象徴する樹」

として知られていたらしい。…「日帝強占」等と言う割に「その象徴」としてきた樹を70年以上そのままにしておいた神経からして理解不能だが、こんなギャグ満載の話は今に始まった訳ではない。

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日帝残滓」の排除は歴史的遺産だけに止まらず、教育界にもその害悪を及ぼしている。韓国の学校にもそれぞれの「校歌」がある模様だが、その作詞作曲者を逐一チェックし、「親日」と認定される者の作は差し換えを行っているのだと言う。…馬鹿の極みだ。

そもそも「『親日』が罪」と言う事自体がおかしいのだが、「親日嫌韓」ではない。仮に作者が「親日」だとしても、その者に「韓国と言う国への愛国心」が溢れる作詞が出来ないとは言えないし、韓国の民謡を活かした作曲が出来ない、とも言えない。1億歩譲って「親日」が罪でもその作品に罪はない。

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※意外にもこの絵の作者はヒトラー

例えば独裁者として悪名を残したヒトラーが若い頃、画家志望だった事はよく知られており、その作品は幾つか残されている。2015年6月の記事だが、そのヒトラーの描いた絵が「ドイツで」オークションにかけられ、落札金額が1000万円を越えた物もあったと言う。ヒトラーは画家にはなれず、後に独裁者となってホロコースト第二次世界大戦を引き起こしたりと数知れぬ悪行を行ったが、だからと言ってその作品までは「ナチスの遺産」とは見なされてはいない様だ。ドイツでナチスヒトラーを賛美したりしようものなら刑事罰の対象だが、ヒトラーの絵をオークションがかける事はそれには該当しないらしい。

ドイツ人はこの様な分別が付いているのだが、韓国人にはそれは出来ない、と言うだけの話だ。日本統治時代の遺産を「日帝残滓」とするのは勝手かも知れないが、それ自体に「罪はない」と言う分別は付けておかないと言えば言うだけドイツ人との差が明らかにされ、自分達が惨めな思いをするだけだ。…尤も「日韓併合」で日本が韓国に恨みや後悔、と言った感情を持つ事はあっても、「負い目」は一切ない。「ヒトラーの絵」とはその点でも「意味が違う」のである。

と、言うかそれ以前の問題として韓国国歌を作曲した安益泰と言う人物も「親日人名辞典」にその名前が掲載されている人物だ。学校の校歌を「作者が親日」と言う理由で排除し、差し換えるなら、同じ理由で国歌その物を差し換えなければ釣り合いは取れない。

ついでに言うと安益泰は満州国建国10周年を記念した音楽祭で自作を演奏しているが、その際に演奏された曲の一部が韓国国歌に転用された、と言う指摘もされている。余程都合が悪いからか、作詞者尹致昊も独立運動家から親日に転向した、とされるだけに永らく公式には「作者不詳」扱いだった。

何を言おうがやろうが歴史の真実を消し去る事は出来ない。「日帝残滓」を排除しようとして校歌を差し換えてもそもそも国歌がそうなのだから小手先の事にしかならない。韓国はその意味が理解出来ない模様だ。だからこんな「マンガみたいなオチ」が待っているのだが、当人たちは大真面目なのだから余計に滑稽さが際立つ。どうあれこんな連中と「価値観を共有」する事は「不可能」と言えそうだ。日本に求められているのは「韓国はそういう国」だと言う認識である。