WTOが機能不全だった、と言う件

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※クソの役にも立たない組織だと自ら証明したWTO

WTO。日本産水産物輸入禁止にしている韓国の措置を追認する、と言う異常な判断をした組織だが、やはり、と言うべきか、各国から

「これでは紛争の解決にならない」

と、疑問視する声が相次いだと言う。

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この「おかしな判断」となった理由は韓国側の報道で明らかになっている。勿論こんな理由を日本のメディアが報道する筈もない。原文は韓国語だが、日本語訳するとこの様な文面になるそうだ。

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※要するに裏工作をしていた訳だ。

何の事はない。韓国側の主張がWTO上級審でおかしな判断になったのは

WTO上級審委員3人を説得すべく20人余りのチームが説得工作をしていたから」

なのだそうだ。

常識で考えれば明らかな事だが、裁判の当事者が判事を説得して自分達に有利な判決を引き出そうとするなど不正以外の何物でもない。そんな委員など「クビ」で当然だし、判決は無効にしてもう一度上級審をやり直すのが筋だ。

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※そもそもWTO上級委員会は機能不全状態。

と、言いたい所だが、WTO上級審委員会そのものが機能不全に陥っているのが「現状」である。本来委員の定数は7名、1事案をその中の3名が担当するシステムだ。任期は4年で再任は1回、と言うのが決まりだ。だが、問題は「全会一致で承認」なので再任に反対する国が1ヵ国でもあれば再任されない。WTO上級委員はアメリカとEUの対立のせいで4人が退任、後任の人事は暗礁に乗り上げたままだ。つまり上級委員会は欠員が4名に達し、現在最低限の人員で運営せざるを得ない状況なのだ。残る3名の任期が1人でも切れて再任されなければその瞬間にWTOは機能不全となり、紛争解決能力を失う事になる。

つまり幾ら「上級審のやり直し」を言った所でそういう理由によって間違いなく

「今回と同じメンバーで審理される」

事になる。委員がどんな奴であっても「既に韓流毒まんじゅう」に思考回路を汚染された連中にまともな判断を期待出来る筈もない。安倍首相がトゥスクEU大統領との会談後の会見で「WTO改革」を主張したのも「判決への不満」もさることながら「こういう事態」を認識しての事であろうと思われる。

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※安倍首相の考えはもっと深い所にある。

良くも悪くもコレがWTOの実態である。既に「まともな判断」が出来る組織ではないのは明らかで、そんな機関に頼る、と言う事自体が根底から間違っている。どうにかしなければいけないのは論を待たないがそれをどう実行するのか?議論の主導が日本に出来るのか?が問題である。特にアメリカと他の国との折り合いは至難だが、安倍外交の真価が問われる事になるだろう。事態の推移を見守りたい。