トランプ大統領は拉致問題解決への道筋を作ってくれていた


トランプ大統領はやってくれていた。

2月の米朝首脳会談の際、トランプ大統領は日本との約束を守って拉致問題を提起してくれていた事は既に判っていたが、その中で金正恩を相当厳しく追及し、金正恩

拉致問題の回避は不可能」

と認識させるにまで至ったのだと言う。


しかもアメリカは北朝鮮が「核・生物・化学兵器弾道ミサイルの完全放棄」「深刻な人権問題の解決」を実行する代わりに「経済的繁栄」を得られる、と言う「ビッグディール」案を提示した際、その「人権問題の中核」に拉致問題を据えてそこは一切譲歩しなかったと言う。このアメリカの強硬姿勢によって金正恩

「日米との交渉で拉致問題の回避は不可能」

と認識させられた模様で、この会談での「実質的討議」に追い込まれた模様なのだと言う。安倍首相が「無条件で日朝首脳会談を行う」と言う意向を示したのはこういう事があったからであろう。拉致問題に対するアメリカの協力には「感謝」以外にない。

※この二人だからこその連携が功を奏した。

拉致被害者の帰国」や「金正恩から拉致問題解決への何らかの言質を取った」と言う様な直接的な成果には及ばないものの、北朝鮮が望む「アメリカとの直接交渉」でも

「その度に拉致問題を提起される」

と、北朝鮮に認識させただけでも拉致問題の解決に向けて「前進した」と見て良いだろう。

拉致問題は最終的には日本が直接北朝鮮と交渉しなくてはならないが、トランプ大統領はその道筋を作ってくれた。後は安倍首相がバトンを受け取り、拉致被害者を取り戻さなくてはならない。ここからが「正念場」である。