「歴史の嘘」でブーメランを喰らう韓国


朝鮮戦争で爆撃を受ける華川ダム。

韓国が「歴史を捏造し、平然とその嘘を口にする」国だと言う事は韓国の実態を知っている人であれば「常識」と呼んでも差し支えないが、その対象は日本だけではない。「支那VS韓国」と言う歴史論争と言うのも存在する。

例えば渤海。「支那少数民族の地方政権」とする支那と「朝鮮王朝の一つ」とする韓国の歴史認識の論争があるが、韓国の歴史教科書では古代の朝鮮王朝の領土を

※幾ら何でも盛り過ぎ。

この様に表記しているのだと言う。支那と韓国、どちらがより「歴史に嘘を吐いている」かは一目瞭然だ。

だが、今回話のネタにするのは韓国で「破虜湖」呼ばれる湖の名称変更を支那が要求している、と言う記事である。


※破虜湖の位置。

「破虜湖」はソウルの北東、金剛山の南、38度線のやや韓国側にある湖で、その名称は李承晩が朝鮮戦争においてこの地での戦勝を記念して命名したのだと言う。「虜」には「敵」と言う意味もあるので「敵を破った湖」と言う意味になる。湖にはダムがあり、水力発電を行っているが、元々この地にダムを建設したのは日本で、当初は「大䳟堤」と言う名称だったが、ダムの完成に伴い「大鵬湖」と改称された。つまり湖は人工のものだ、と言う事になる。朝鮮戦争時には国連軍、支那北朝鮮連合軍双方にとって重要な場所となった。当時電力供給源に乏しかった韓国側では「絶対に落とせない」場所であり、支那北朝鮮連合軍からすればそういう理由で「絶対に確保すべき場所」だった。朝鮮戦争ではこのダムを巡る攻防戦が行われ、最終的には国連軍が確保に成功している。そして最近に至るまで「北朝鮮からの意図的な放流に対する防衛線」と言う役目も果たしていた。余談だが、このダムを巡る攻防戦が現在「表面目標への航空魚雷使用の最後の例」となっており、また朝鮮戦争で魚雷を用いた唯一の例なのだと言う。

※現地には支那人戦死者の慰霊碑がある。

この戦闘、支那軍の戦死者は2万4141名にも及ぶと言う。そしてその遺体の殆どがこの湖に放り込まれたと言われている。そしてその状態のままこの湖の水は水道水として使われているのだと言うからオドロキだが、それはさておきこの戦い、支那からすれば「手痛い敗北」なのだが、その歴史を隠蔽する為に韓国に「破虜湖と言う名称を改称せよ」と要求してきた訳だ。

本来なら「ノータイムで一蹴」すべき話なのだが、どういう訳か韓国では賛否両論なのだと言う。現在この地は観光地にもなっており、「支那人観光客が不快な思いをする」と言うのがその理由らしく、それ故か地元では市民団体らによる

「韓中および南北関係、そして平和の雰囲気づくりのため、破虜湖を元の名前の大鵬湖に変えよう」

と言う運動も起こっていると言うが、

「67年間使ってきた歴史と勝利の記録の代わりに、植民地時代の名前に戻すというのはあり得ない」

と言うのが現地自治体の反対論なのだと言う。日本にとっては「どうでもいい」論争なのだろうが、この湖は先述した様に日本による「人工湖」である。「大鵬湖」と言う名前云々以前の問題で湖それ自体が韓国人の言う「日帝残滓」だ。その排除を徹底するなら湖の水を全て抜いて沈んでいた支那兵の遺骨を回収し、支那へ帰還させ、跡地そのものを埋め立てないと筋は通らない。

※李承晩の揮毫による記念碑。

支那の要求は通常の外交ルートばかりかメディアを通じた民間からも行われていたらしい。また、駐支大使にもそういう要求をしていたらしく、その当時大使だった盧英敏と言う人物は今や大統領秘書室長だ。その盧英敏は大使として赴任した当初、「万折必東」と言う言葉を北京の外交関係者へ書いていたのだと言う。この言葉、直訳すると「黄河は1万回曲がりくねっても東に流れる」と言う意味らしく、それだけを見れば「何があっても真理は変わらない」程度の意味にしかならないが、この言葉、実は豊臣秀吉朝鮮出兵の後、朝鮮国王宣祖が「国を救ってくれた明に最後まで忠誠を尽くす」と言う意味で使った言葉でもある。つまり

「朝鮮の事大主義を象徴する言葉」

でもあった訳だ。

そんな言葉を駐支那大使として使っていた、と言う事は

支那への忠誠」

を公言しているに等しい。どれだけ時が経とうがこの民族の性根は変わらない、と言う事であろう。そんな人物が大統領秘書室長として文在寅のそばにいる。主従揃って自国の歴史を捏造してでも支那に尽くす、と言う可能性は常に付きまとう。


朝鮮戦争で韓国政府が組織的に慰安婦を動員した事実は忘れてはならない。

だが、この記事も歴史認識を誤っている。華川ダム攻防戦でダムを確保したのは米軍であって韓国軍ではない。米軍の戦果を「一部でも韓国軍の戦果にすり替える」事は「歴史に対する『嘘』」である。記事では

韓民族の勝利の記録を中国側の思い通りに変えろというのだ。>

と、支那の姿勢を非難しているが、それは「日本に対して自分達が行っている事と全く同じ事」なのだと言う認識が完全に欠如している。そんな体たらくで他国を批判する資格など最初からない。

※どう対応するのやら?

文在寅もこの様な要求には頭を痛める事になるだろうが、それこそ自分達が「歴史に対する『嘘』を吐き続けてきた結果だ。」因果応報、身から出た錆、自業自得そのものだけに同情の念など全く起きない。精々「歴史の冒涜者同士」での不毛な論争を永遠に続けるが良い。「歴史に対する『嘘』」のツケは必ず自分自身に返ってくるのだから。