悪意に満ちた朝鮮日報のコラム


※何だかんだ言っても本音はコレ。

実に「悪意に満ちた」と言える朝鮮日報のコラムである。


世界で唯一韓国だけが日本の天皇を「日王」と貶める表現をする。韓国人の理屈では「天皇」は英訳すると「Emperor」だが、「Emperor」は「皇帝」を意味する。その「皇帝」は本来「天地人を支配する絶対的統治者」であり、日本の天皇はそういう存在ではない、と言う事らしい。一見もっともに思えるが、そんな韓国人の理屈とは無関係に

「相手国の呼称をそのまま使って呼ぶのが慣例」

である事は韓国政府としても認めている事であり、韓国人の日常会話や学術論文や討論などでも「日王」とは言わず「天皇」と呼称する事の方が多いと言う。唯一の例外、と言えるのがメディアで積極的に「日王」と言う表現を用いる。何故か?

「日王」とは韓国メディアによる造語だからだ。「日王」と言う言葉が作り出されたのは平成の初め頃。所謂歴史問題で日韓関係がギクシャクしていた頃だ。だから韓国において「親日ではない」事をアピールする為この言葉が作り出され、手軽に「反日」をアピール出来る言葉として韓国社会で受け入れられた、と言う訳だ。

※無意味な「反日」は韓国メディアが作っている、と言う側面もある。


だが、このコラムでは過去、韓国において著名な人物が悉く「天皇」と呼称していた事実を列挙して最後に

大統領は日王を天皇と呼ぶのに、メディアは天皇を日王と書く。おかしくはないだろうか。〉

と、韓国メディアの報道姿勢に疑問を投げ掛けているが、それならコラムを書いている当の本人が先ずは「日王」と言う表現を止めるべきである。自分は散々コラム内で「日王」と言う表現を使っておきながら他者がその表現を使う事に疑問を呈するのはどう考えてもおかしい。しかも本人が「天皇」と言う呼称を用いる事は「親日を意味するものではない」と例を挙げて論証しているのにも関わらず、である。言論人として「無責任」だと言うよりない。

また韓国人は認めたくはないのだろうが、記事で指摘している通り、

「相手国の呼称をそのまま使って呼ぶのが慣例」

であると共に、

タイは自国の王には「ガサット(王)」という言葉を、日王には「ジャッグラパット(皇帝)」という言葉を使う。〉

とある様に世界で唯一、天皇だけに「Emperor」の言葉が充てられる。「皇帝」とは東洋では「天地人を支配する絶対的統治者」であるが、西洋では「複数の王を従えた君主」と言う意味で用いられてきた。勿論日本の天皇は「天地人を支配する絶対的統治者」ではないし、他国の「国王」を従えている訳でもない。だからどう見ても天皇は「本来の意味で言う『皇帝』」でないのは明らかだが、それでも「天皇」に「皇帝」を意味するその国の言葉を充てるのは

「日本の皇室は世界のどの王家よりも1ランク上」

だと韓国以外の世界が認めているからである。…例えその国に自国の誇りとすべき王家が存在していても、である。

その理由は歴史を見れば明らかだ。日本の皇室は初代天皇神武天皇以来2700年弱の歴史を持っている。しかもその間一度たりもと「男系が途切れる事なく」である。その長い歴史が他の王家に畏敬の念を抱かせるのだ。

勿論「神武天皇云々の話は神話がベースで学術上の裏付けはない」と主張する人もいるだろう。だが、学術上の記録を見ても少なくとも7世紀には「天皇」と言う言葉が使われていた事は学術的にも明らかで、それでも皇室は「1400年以上の歴史」を持っている事に異論を差し挟む余地はない。

※そういう精神は韓国メディアにはない。

韓国人だろうが、他のどの国の人であろうが、ジャーナリストであればあれこれ語る前にそれくらいの事は記事を書く前に調べておいて当然だし、調べればすぐに判る事だ。そうすれば世界が皇室に対し、一目置いていて韓国だけが「日王」等と根拠もなく貶めている、と言う事も否応なく理解出来る事だ。それをしなかった、と言うなら単純にジャーナリストとして職務怠慢なだけだ。そして調べた上でならこのコラムの著者は朝鮮日報の次長と言う立場でありながら自社を含めたメディアの表現に疑問を呈しつつ自分はしっかりとその表現を使う。意図的にやっているとしか判断の仕様がない。だからこのコラム「悪意に満ちている」のである。こんなコラムを採用して掲載している様では韓国メディアのレベルの程が知れる、と言うものだ。書いた本人のみならず、採用した上層部含めてこれでは進歩は期待出来ないし、そういうおかしな発想こそが「反日」の根源であり、それを韓国人自身が自力克服しない限り決して「日本を越える」事は出来ないのである。