慰安婦賠償請求棄却判決に騙されるな

※裁判に訴えるだけ無駄。
 
自称元慰安婦が日本政府相手に賠償を求めて起こした訴訟、2件目の判決は前回とは真逆の結論になった。「評価する」と言うより「常識に従えば当然」と言うべき判決だが、韓国では物議を醸している模様だ。
 

 

 

 
※1月の判決が如何に異常だったか。
 
今回の判決と前回の判決を比べると同じ裁判所が出した判決とは思えない程真逆の内容だが、こういう事は担当する裁判官が違う以上、裁判ではよくある事でもある。もっとも素人目に見ても国際法や常識から考えれば今回の判決の方が妥当なのは言うまでもないが、そもそも所謂慰安婦問題は「日韓請求権協定で解決済み」なのだから「棄却」ではなく「却下」すべき案件である。まぁ、日本政府は裁判そのものを認めていないが、原告からすれば欠席裁判で負けたのだからこれ以上の屈辱はない。まさかその為にわざわざ「棄却」だったのか?いやいや、それが通用する相手ならそもそも裁判沙汰にはなっていないのだが。
 
この判決に先立ち、先の判決に基づいて裁判費用を確保すべく日本政府の韓国内資産を差押えようとした動きについてソウル地裁はそれを認めなかった。幾ら裁判所が
 
「訴訟記録の保存に関する決定で確定判決に影響はない」
 
と言ってもそれは書類上の話であって、原告からすれば勝訴が確定しても裁判費用は自腹で、しかも鐚一文にもならない、となれば手にしたのは勝訴判決の紙切れ一枚で、実質敗訴と変わらない。要するに裁判の判決如何に関わらずコイツ等の主張の核心である「日本政府からの賠償」には永遠に届かない訳だ。それが理解出来ないのは単なる阿呆でしかないが、そうでなければ最初からこんな事にはなってはいない。自分達で実体験しても理解出来ないのでは救いはない、と言うか1不可思議歩譲ってコイツ等の主張に一理を認めるとしても「救うにも値しない」のだが。
 
とは言え、この判決も2015年の慰安婦合意について「一定の評価」をしつつ「問題は外交努力で解決すべき」と意味不明な判示をしている。あの合意は
 
「最終的かつ不可逆的に解決」
 
したと確認しているのだから、合意そのものを認める以上、「新たな解決策」などあり得ない。ちょっと考えれば判る事なのだが、韓国のおかしな歴史観に思考回路を汚染されるとそういう単純な事も判らなくなるのだろう。ある意味麻薬より質が悪い。
 
この判決がそのまま確定するとは到底思えないが、それでも韓国政府を動かすだけの効果はあるだろう。今後予想される展開として訴訟は継続、韓国政府は対日交渉に乗り出す、と言うのが予想出来るが、日本政府としてはこの件の上級審判断がどうであれ、韓国政府の持ち掛ける如何なる交渉にも応じる事なく
 
「所謂慰安婦問題は解決済み」
 
の一点張りでお仕舞いである。この判決はある意味では当然と言えば当然なのだが、「新たな解決策」の呼び水にはならないし、してはならない。それ自体が日本の側から合意を「切り崩す」に等しく、それこそ韓国が狙っている事である。「無視」が必然的な唯一無二の対応である事は論を待たない。