「反文在寅」デモを無視する文在寅

※韓国のデモの規模は日本を遥かに上回る。
 
10月3日は韓国では祝日なのだそうだが、その日、ソウルでは大規模なデモ行われたと言う。デモ隊が声を大にして叫んだのは言うまでもなく「次から次へと疑惑が噴出する『タマネギ男』」こと法相の曺国の辞任と、そんな男を閣僚に任命した文在寅の退陣だったそうだ。
 
 
その前の週に行われた政権支持派によるデモは「自称200万人」だったそうだが、今回の保守派による「政権糾弾デモ」はそれをも上回る規模だった事は確かだと言う。そこで「自称300万人」としているそうだが、どちらも「数字の盛り過ぎ」である事は間違いない。
 
韓国の警察はこのデモの公式推定しなかったのだと言う。だが、
 
「1坪の広さに人が座っていた場合6人、立っている場合9人」
 
として推計すると「約32万人」とする推計がある模様だ。1桁も過大申告とは如何にもこの国らしいが、この推計通りなら前大統領の朴槿恵を糾弾した「ろうそくデモ」と同規模なのだと言う。それだけでも文在寅にとっては「皮肉」と言えるだろう。尤も朴槿恵と違って現状では文在寅が弾劾され、失職する可能性は相当低いのだろうが。
 
※国民の統合どころか分断を招いた。
 
それでも大統領就任式で
 
「この日は真の国民統合が始まる日として歴史に記録されるでしょう」
 
等と大見栄を切っていたが、現実には支持不支持で世論は真っ二つ。統合どころか分断を招いた、としか言い様はない。更に大統領選挙の最中には討論会で
 
「そのようなことはないだろうが、(デモ隊が)退けと言うなら、私は光化門広場に出て市民たちの前に立ち、徹底討論でもして説得するように努力を傾ける」

「デモの代表団を大統領府に招待し、十分に対話したい」
 
等と発言していたと言う。今正にその言葉を実践する時なのだが、「ノーコメント」を貫いている。やはりコイツは「口先だけ」らしい。
 
また、先週に行われた政権支持派のデモについては
 
「予想しなかった多くの人たちが集まった」
 
「数多くの人たちが声をそろえたことを重く受け止めるべきだ」
 
等と発言していた様だが、今回の保守派のデモはそれをも上回る規模だった。政権支持派に送ったメッセージはそのまま「ブーメラン」となって見事に自身へと突き刺さった訳だ。日本の旧民主党も真っ青な「ブーメラン」だが、思想が左に傾くとこの様な二枚舌となるのは日韓共通らしい。現在の文在寅政権の姿を見て
 
「今現在韓国人でなくて良かった」
 
と思うのであれば、間違っても旧民主党系政党や共産党などを未来永劫「支持しない」事だ。「思想が左に傾く」とこうなるのは日韓で差はない。日本でも「悪夢の民主党政権」で既に実証されている。文在寅も日本の「国賊野党」も程度の差はあっても「同じ穴の狢」と言う一言で片付く、と言う事なのだ。
 
※この先文在寅には「蕀の道」が待っている。
 
「デモの参加人数」がそのまま「民意を反映する」ものだとは一概に言えないが、それでも「文在寅不支持」は相当な割合に達している事だけは確かな様だ。このままでは来年の総選挙で文在寅は敗北してもおかしくない。そうなると残り任期は少数与党の国会で「譲歩に次ぐ譲歩」強いられ、求心力を失い、「レームダック」となるだろう。また、総選挙までに「検察改革」が完成出来ないと、後継者、と言われている曺国は一族のスキャンダルに絡んで「現職法相のまま逮捕」なんて事態も有り得る。そうなれば後継者と政権を一挙に失うばかりか退任後の自身の身の安全も危うい。韓国大統領は退任後、悲惨な末路を辿るのが常だが、文在寅も同じ道を辿るのか?
 
「悪いことはそうそう出来ない」
 
文在寅が残せる教訓とはその程度なのかも知れない。