「常識」を理解しないで記事を書く韓国メディアの愚劣ぶり

 

※それは「異常の証明」と言う。
 
所謂徴用工問題に関してソウル地裁が「原告の請求を却下」した事が韓国内で大きな反響を呼んでいる。大統領府の請願サイトにはこの判決を出した裁判官の弾劾を求める請願が登場。即日20万を越える賛同が集まった。これによってこの請願には公式な回答をする必要が生じたが、請願通りの回答をして実行すれば「三権分立の破壊」をもたらし(最初からそうなのだが)、請願を拒否すれば更なる国民の反発を招く事になる。どっちを選んでも韓国の恥を世界に晒すだけだ。勿論メディアも判決を批判する論調が目立つ、どころか支配的だ。「話し合い」を口にしながら最初から「結論ありき」と言う姿勢でしかなかったと言う裏返しでしかない。
 

 

 

 
この判決は別段日本を阿った訳ではなく、この件に関する国際法である日韓請求権協定を素直に解釈した結果でしかない。言わば「常識的な判決」以上でも以下でもないのだが、自分達の妄想でしか物事を判断出来ないこの国の人間にはそれを理解する事は出来ないらしい。愚民根性全開である。韓国外務省でさえ、当初は「司法判断尊重」「日韓関係考慮」と言った当たり障りないコメントをしていたのだが、国民の反発にヘタレて翌日には早速
 
「今後の動向を注視する」
 
と言う表現に後退した。それでも内心ではそれが正論である事は理解しているのか、9日には

※お呼びでない。
 
と、東京五輪に合わせて文在寅の訪日を打診している事が明らかになった。日韓首脳会談を開いてこの件を話し合い、トップダウンで解決する肚らしい。発生している問題をトップダウンで強引に解決するのはコイツ好みの解決法だが、この判決内容こそ正論そのものであり、そこから日本が譲歩する理由も道理も義理もない。韓国の誰が交渉に出てきた所でその原則が変わる筈もなく、必要なのは
 
「韓国が国際法に沿った解決策を実行するか否か」
 
でしかない。韓国人がこの件で意見を述べるのは自由だし、メディアがどう論評しようがそれもまた自由だが、その前提を踏まえていなければ論として意味を為さない。韓国メディアにはその理解が欠如している模様だ。
 
※韓国メディアは記事を書く前に日韓請求権協定の内容をを理解すべき。
 
先に出た大法院判決の時点から日本が言っている事は一貫している。その異常判決を「当然」と言う韓国側の視点がおかしいのであって、それを前提にした如何なる主張も意味を為さない。そもそも韓国メディアは「強制徴用」と言う表現を用いるが、そもそも「徴用」とは当人の意向を無視して国家が国民にある作業に従事させる事で、それ自体が「強制」の意味を含む。現在の人権感覚では何処からどう見ても違法なのは論を待たないが、これが行われた戦時中では「法で人権を制限出来た」のである。そしてそれを可能にする法的根拠まで実在していた。過去の行為の違法性を問うには時効の問題はさておき、「その時点での法体系を前提に判断する」のは法学の常識である。韓国の法体系がどうであれ、また人権感覚に関わらず、徴用があった時点で韓国と言う国はそもそも存在していなかった。従って「徴用が行われた後で」出来た如何なる法律や人権感覚でもその行為を裁く事は出来ない。残念ながら法と言うのはそれが出来る前の事象に関しては無力なのである。それが現実である。
 
それが判らない、と言うのは己の無知蒙昧を世界に晒すだけで恥ずべき事である。日韓請求権協定での下交渉の経緯やその内容をしっかりと発信すれば常識的に考えれば日本の主張が正論である事は誰の目から見ても明らかである。従ってこの件を「外交交渉で解決」と言ってもそれは
 
「韓国が国際法に沿った解決策を実行するか否か」
 
と言う問題にしかならないのである。
 
韓国の「反日」はそういう常識的な視点をも曇らせる。それが韓国の言う「日本での『嫌韓』」の根本的な原因でもある。要するに「嫌韓」は韓国人にそもそもの原因があり、それをメディアが拡散、養成しているのだ。韓国メディアはその論調の左右を問わず、その意味を理解してから記事を書いた方が良い。このまま愚民ぶりを世界に宣伝するか、それとも「法治国家」の矜持を持って記事を書くのか?韓国メディアの良心も問われていると言えるだろう。子供の作文ではないのだからいい加減その意味を理解すべきである。