反省を感じない枝野幸男の講演

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※後から言っても遅すぎる。
 
先の総選挙敗北の責任を取って辞任した立憲民主党前代表の枝野幸男立憲民主党が立ち上げる予定の政治塾のプレイベントで講演したそうだが、敗北の言い訳が酷すぎる。これでは政権が獲れないのも当然、と納得してしまう。

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※本当に有望な政治家を育成する気があるのか?
 
本人は自身の代表としての成果を
 
「最大野党の党首を4年もやり、政権選択の構えまでつくることができた」
 
自画自賛だが、コイツが代表をやっている間、立憲民主党の支持率が自民党の半分以上あった事があったか?自民党にもその間多数の不祥事や疑惑が出たが、
 
自民党じゃダメだ。立憲民主党に期待する」
 
なんて空気が何処にあったと言うのか?自民党一強の体制にメスを入れる要素は皆無だったと言っても過言ではない。一応「自公か野党共闘か」と言う2択に近い状態にしたとは言えるが、そもそも野党共闘共産党が言い出しっぺであってそれに乗っかっただけでしかない。それを自分の成果であるかの様に言うのは「他人の褌で相撲をとる」そのものだ。それでも国会の議席数の4割程度を獲得したならまだ胸を張れるかも知れないが、現実としては先の総選挙でも自民党に「単独絶対安定多数」を許す結果であった。「共闘しても惨敗」それが現実である。それを認識しない限り立憲民主党は何も変わらない。

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※それがこの講演の本質。
 
また、躍進した維新については
 
「もともと自民から分裂して生まれており、自民のような強い組織力に、第三極の看板を背負っていれば当然強い。そうした構造をまず理解する必要がある」
 
等と評していたが、それを言うなら民主党だって元を辿れば自民党から分裂した勢力がルーツだ。立憲民主党は地方組織の脆弱さが指摘されているが、維新は自分達の地盤でしっかりと足元を固めてから国政に乗り出してきた。一方枝野幸男は代表だった時に地方の足元を固める何をしてきたのか?その差なのだが、全く理解していない模様だ。しかも国家国民の為の論戦よりスキャンダル追及、政局優先と国会議員としての本分そっちのけだった。そういう姿勢が国民の理解、支持を得られない根本的理由なのだが全く判っていない様だ。コイツも民主党政権での下野とか挫折と言える要素は色々体験しているが、本人の糧にはなっていないとしか思えない。「反省なくして成長なし」だが、コイツはそれを実践しているだけである。
 
また共産党との「限定的な閣外協力」について
 
「政権は一緒にしないという合意だったが、(政権を共にするという)誤解で世の中を染められてしまった。どこまでが一致点なのか、もっと明確にすべきだった」
 
…だったら選挙時点でその誤解を解く努力をしろ。そうでなくても「限定的な」と言っている時点で野党共闘の目的が「自民党を下野させる」一点が目的だとしか受け止められない。共闘しておきながら政権を獲ったらバラバラになる要素があるなんて民主党政権より悪質な公約詐欺でしかない。立憲民主党どころか野党全体の支持率が上がらず、「政権交代」と言う空気にならないのは民主党政権の酷さが国民は骨身に染みて判っているからだが、それ以下の政権構想を提示して国民の理解を得られると思っている方がどうかしている。それがコイツの実力の全てであり、限界なのだろう。この先立憲民主党がどういう方向に進もうがコイツの様な「民主党政権の亡霊」がいる限り大きな変化は期待出来ない。次の総選挙には出馬せず、静かに政界引退する事をお勧めしたい。
 
新体制については
 
「頑張ってほしいが、コメントしないのがマナー」
 
と一見謙虚な姿勢を見せているが、泉健太は恐らく意中の候補ではなかったのだろう。自分が代表選に口を出せば事実上の「後継指名」になるので言及はしなかったものの、結果も思っていた候補が落選したので更に口を閉ざしただけでしかない。それはそれで結構だが、どういう形であれ、コイツが幅を利かせる限り立憲民主党に先はない。それだけは確実に言えるであろう。