余りに常識と解離した志位和夫の妄言

 

※それなら岸田政権は安泰だろう。
 
共産党が中央委員会総会を開いて先の総選挙の総括を行ったそうだ。そこで志位和夫
 
野党共闘で自公を追い詰めた」
 
と選挙戦を評価したそうだが、何処にそんな要素があったのだろうか?余りにも現実と解離した認識でまともな政治が出来るとは到底思えない。そういう認識こそが国民に「野党共闘を拒否される」理由になっている事をコイツは認識出来ないらしい。
 

※どこが?
 
などと述べ、先の総選挙を総括したが、こんなアホな認識を表明すれば共産党以外の政党では間違いなく「何処が?」と言うツッコミが殺到する。共闘した立憲民主党では現在盛り上がらない代表選をやっているが、総選挙の結果に対して枝野幸男がその敗北の責任を取って代表を辞任した結果そうなっている。立憲民主党でさえそうなのにそれをコイツはどう思っているのか?「ウチはウチ。他所は他所。」とでも思っているなら立憲民主党としては共闘の認識を改めた方が良い。そういう考えの奴と一蓮托生になる程馬鹿げた事はない。共闘して敗北しておきながら何故枝野幸男一人が責任を負わなければならないのか?立憲民主党はその意味を良く考えた方が自分達の為でもある。…それが国家国民の為になるかどうかは別の話だが。
 
※それを国民は拒否したからこその総選挙の結果。
 
志位和夫はこの様な発言もしていたが、総選挙で自分達の議席は減らしても立憲民主党議席数を底上げし、与党の議席数をそれなりに減らしたのであればまだしも、自公は議席を減らしたとは言え、自分達はそれ以上の議席減、コイツ等が最も欲した政権批判票は維新へ流れる結果になった。それの何が成果なのか常識では全く理解出来ない。「共産党の常識は世間の非常識」と言う事を志位和夫自ら証明していると言うだけの話だ。こういう認識こそが国民に「野党共闘への拒否感」を増幅させているだけだと何故この場にいた全員が気付かない?こんな異常な認識に一切の異論反論が出ない共産党の体質もまた異常だとしか表現のしようはない。
 
※その現実を先ずは見よう。
 
先の総選挙では確かに自公としては議席数は減らした。だが、それでも自民党単独で「絶対安定多数」は確保しており、与党としての「国会運営の安定性」と言う点においては何一つ不具合はない。それどころか寧ろ維新が躍進した事で共産党が最も嫌がる「憲法改正論議」は進んだ形となり、「護憲」と言う意味でも立憲共産党は「敗北した」と言う他ない。確かに野党共闘の結果自民党の大物を落選させる事には成功したが、ベテラン大物でも新人でも1議席、と言う意味においては同じだし、その多くは比例復活していたりする。それ以上に野党側でも同様の落選劇は多発しているのだからそれを以て「成果」を主張するのも無理がある。つまり何処からどう見ても「立憲共産党に『勝利』と言える要素は皆無」なのである。だからマスコミでさえ志位和夫と同様の認識は示さない。いや、示せないのだ。ここまで国民意識どころか世間の常識と解離した認識も珍しいが、それで政権運営を目指そうなどと言うのは「ブラックジョーク」にしかならない。そういう事は国会や政党の総会ではなくM-1GPなどで言って貰いたいものだ。1回戦位なら勝ち進む事は運が良ければ出来るかも知れない。
 
※それが全て。
 
志位和夫が如何に強弁しようが「議席数」と言う結果は小揺るぎもしない。それこそ「民意」の現れ以外の何物でもないのだが、志位和夫にはその選挙の基本さえ理解出来ない様だ。流石民主主義とは最も縁がない共産党頭目なだけの事はある。政治に関わりたいと言うなら志位和夫にはまず「選挙結果こそ民意」と言う「民主主義の基本中の基本」から学び直す事をお勧めしたい。それが判らないなら政治に関わるべきではない。野党共闘を主張するのは自由だが、その主張は「国民に否定された」その結果が総選挙の結果なのだ。この結果を目の当たりにしても尚、同じ事を主張するのは確かに「ブレない野党」の面目躍如だが、違うそうじゃない。「ブレない」の意味が違う。そもそも共闘しておきながら相方では敗北の責任を取って枝野幸男が辞任し、後継選びをやっている最中でこの発言とは立憲民主党をもバカにした物言いだ。立憲民主党はこの発言に怒っても良いのだが、そんな余裕はないのか?
 
コイツ等が言う「野党共闘」は結果良い方向になれば自分達がその恩恵に真っ先に与り、結果が出なければ相方に全責任を押し付ける、と言う構図なのが明らかになった。志位和夫の発言こそがその証左である。それで満足なのか立憲民主党立憲民主党も良い機会だ。現状の野党共闘ではこの先も結果は出る事なく選挙の度に頭を切り捨てる事になる。それで満足なら何も言う事はないが、本気で政権交代を目指すなら共産党は切り捨てる決断をするしかない。自民党公明党と組んで長いが、そのせいで自民党の党是の筈の憲法改正は停滞したままだ。同じ失敗を繰り返してどうする?自民党の失敗から学んでこそ政権交代に価値を見出だせるのだが、立憲民主党もそれが判らないのでは話にならず、共産党と「野党共倒」を繰り返して議席数を減らすだけである。これなら否応なしに自民党政権は安定する。政治の活性化を言うなら共産党を排除する事が健全化への第一歩である。