国賊野党に災害対策は無理

※綺麗事言う前に先ずは自分達の過ちを認めるべき。
 
先週東日本を蹂躙した台風19号、甚大な被害をもたらし、対応が未だにままならない所もあると言う。亡くなってしまった方々には心より冥福をお祈りし、被害を受けた方々には心よりのお見舞いの気持ちを改めて表したい。そして一日でも早い復興を願うと共に、僅かながらでも「自分に出来る事を行う」よりない。
 
この台風19号のもたらした豪雨によってある意味で脚光を浴びたのが「八ッ場ダム」である。
 
八ッ場ダムでは今回の台風襲来とは無関係に「実際に水を貯めてダム堤体および貯水池周辺の安全性を確認する」為の「試験湛水」を行っていた。そこに台風19号が襲来、これにより水位が一気に54m近くも上昇、八ッ場ダムが溜め込んだ水は関東地方整備局よれば何と7500万立方メートル、重さにして7500万tにもなったと言うのだ。
 
それだけの水が下流に流れ出ていたならば、その下流域の洪水の被害が実際に起きた以上のものとなっていた事は想像に難くない、と言う事でかつて八ッ場ダムの建設をストップさせた民主党政権、今となっては立憲民主党と国民民主党だが、批判声が噴出する、と言う展開となり、自民党からも同様の声が上がった。それに対して立憲民主党福山哲郎が反論したのだが…
 
 
八ッ場ダムの水位が上昇していく様子。
 
 
「台風対応に懸命に取り組まなければいけないのに、批判すること自身がナンセンスだ」
 

「後から鬼の首とったような議論をするのは今の段階で適切だとは思わない」

「頻繁に災害が起こる中で何が一番、国民負担が少なく、安心・安全な国土形成ができるのかという議論をすべきだ」

等と主張した。福山哲郎の言う様に台風被害への対策が現在政治の最優先課題であり、そこには与党も野党もない筈だ。それなら福山哲郎
 
「政治休戦して台風被害への対策には政府与党に全面協力する」
 
とでも真っ先に言っておけば良いものを余計な事を言ったばかりに株が上がるどころか下がる結果を生む。
 
民主党の無見識がもたらした、と言う要素は否定出来ない。
 
「頻繁に災害が起こる中で何が一番、国民負担が少なく、安心・安全な国土形成ができるのかという議論をすべきだ」
 
と言うなら立憲民主党には当然ながら「その議論の土俵に上がるだけの見識」が要求される。だが、実際に民主党政権における災害対策は?と言うと、
 
※要不用の判断も出来ない連中に政権を運営させるとこの様な悲劇を生む。
 
八ッ場ダム建設中止」「スーパー堤防廃止」など、悉く「裏目に出た」事は否定のしようがない。特にスーパー堤防廃止の理由、と言うのは
 
「洪水被害想定額<建設コスト」
 
と言うのが理由だった。物的損失だけならまだしも、何処であろうが一旦洪水が起きてしまえば間違いなく人的被害も発生する。人命は「損得勘定の対象外」の筈だが、要するに民主党政権は「カネ惜しんで人命を危険に晒す」真似をやっていた、と言う訳だ。結果論云々で言うのではなく、そういう考えの政党が野党に転落してどう「変わり身を見せた」のか?綺麗事を言う前に先ずはそれを明確にすべきだ。
 
 
と言う紆余曲折を経て、この連中が「以前より良くなった」「前より成長した」と、言い切れる要素がどれだけあるだろうか?答えは「ゼロ」だ。福山哲郎は勘違いをしている様だが、八ッ場ダムの件を引き合いに出して民主党政権の対応を批判する声は「結果論で批判している」のではなく実際には「そういう民主党政権の防災意識に対する無見識」を批判しているのである。
 
「頻繁に災害が起こる中で何が一番、国民負担が少なく、安心・安全な国土形成ができるのかという議論をすべきだ」
 
と、言うなら先ずは立憲民主党の変わり身を見せて貰いたいものだ。最低限「与党時代の自分達の過ち」位は明確に出来る筈であろう。
 
勿論この台風に対する政府の対応が「考えられる限り万全だったか?」と言われれば「そうとは言えない」部分も大いにあるだろう。これからの台風関連での国会論議で野党の主張が「もっとも」と言う事もあるかも知れない。だが、それでも少なくとも立憲民主党には例えこの台風がどれだけ「想定外の事態」を引き起こしていたとしても
 
「想定外への備え」
 
だとか
 
「想定が甘かったのではないのか?」
 
と言った表現で政府与党を追及する資格がない事だけは確かである。
 
同じ事は共産党にも言える。こちらも「厚顔無恥」ぶりは立憲民主党に勝るとも劣らないレベルだ。実際
 
※現在の吉良佳子の見解を聞きたいものだ。
 
と、旧民主党と同様の主張をしていた事だけは確かである。いや、「偽善ぶり」では共産党の方が悪質かも知れないが、いずれにしても
 
国賊野党に災害対策は無理」
 
なのだ。連中の口先だけの言動に惑わされてはならない。