人権団体から人権派弁護士に寄せられた書簡
文在寅に書簡を送った人権団体にはヒューマン・ライツ・ウォッチ、北朝鮮における人道に対する罪を止める国際的な連合(ICNK)、国際アムネスティ等があると言う。また、国連北朝鮮人権特別報告官等、個人で参加した人もいる様だ。
「韓国は送還の際、拷問を受ける恐れが強く認められる場合にはその人物を保護し正当な手続きを提供する義務を持つ国だ」
「(韓国政府が)北朝鮮漁船乗組員の送還を行ったことに懸念を表明する」
と、批判。更に
「韓国政府は北朝鮮漁船乗組員強制送還事件の真相を解明し、その結果を公表すべきだ」
「北朝鮮住民の基本権を侵害した政府関係者に責任を追及しなければらない」
と、韓国政府の責任を追及する姿勢を鮮明にしている。
また、韓国政府が先月14日、国連の第3委員会で採択された北朝鮮人権決議案の共同提案国に「参加しなかった」事について
「南北対話の見返りに北朝鮮政権の違法行為から顔を背けているという間違った印象を与えている」
と、批判。この手の人権団体にしろ、批判されている文在寅にしろ、思想的には「左寄り」に属する部類だと言えそうだが、右は言うに及ばず、左側の観点から見ても文在寅の北朝鮮への対応は「常軌を逸した」レベルなのだろう。しかも文在寅はかつては「人権派弁護士」として名を知られた人物でもある。「人権」と言うのは対象が香港人だろうが北朝鮮人だろうが、その他の如何なる国の人であろうが
「人である以上、当然に存在する権利」
として認められなくてはならない。少なくともこれらの人権団体はその様に考えているのだろう。そんな彼等から見れば「自国民の人権にはとやかく言うが北朝鮮の人権侵害には何も言わない」文在寅の対応は「偽善的かつ差別的」と言う事になるのだろう。
※コイツに物言えないなら「人権派」なんて称号は返上した方が良い。
書簡では更に
とも書かれていたと言う。思想が右か左か関わらず、北朝鮮における人権侵害は「明白な事実」であり、それを厳しく批判するのは当然、ましてや為政者となれば「義務」に等しいと言える。それが出来ない時点で「人権派」なんて言われる資格もそう名乗る資格もない。それどころか「何も言わない」のは
「独裁者に消極的協力をしている」
と受け取られても仕方ない。文在寅としては「誠意ある回答」は書簡を送った人権団体だけでなく「全世界への義務」と認識しておくべきであろう。これを黙殺しようものなら文在寅個人どころか韓国が「北朝鮮の人権問題に無関心」と世界から白眼視される結果となる。どの様に対応するのか見物であろう。
韓国人はこの一件がこの様に報道された以上、
「文在寅に書簡への回答を確約させる」
様な請願を行っておくべきであろう。韓国人が自国を誇りに思うのであれば自分達の大統領が自国をどういう方向に導くのか?しっかりと監視しておくべきである。