政府の役割は「新型コロナウイルスへの国民の不安を払拭」する事だ。
※こういう国民の声に応えるのが政府の役割ではないのか？
「天皇陛下の御訪問をにらんだ配慮も必要」
などと主張しているのである。幾ら何でも今現在「そんな事を考えている場合ではない」事は明白だし、その上その「配慮」こそが
「裏目に出る『献身的貢献』」
である事は考えていないらしい。
「支那との往来が日本にとって極めて重要である事実を無視した議論が多い」
と、批判的だ。その理由として
・貿易額でも断然1位
・観光客は日本経済に想像以上の恩恵をもたらしている
と言う点を挙げている。確かにその指摘は事実であり、それを否定する事はまず出来ないだろう。だが、だからと言って日本政府が自国民の生命や健康、安全を危険に晒してまでして「支那に配慮しなければならない」理由があるのだろうか？
※お呼びでない。
今回の新型コロナウイルス、例え感染したとしても「数日寝込めば全快し、命に別条はない」程度の症状であれば「支那からの入国全面拒否」と言う主張が「やり過ぎ」と、批判する声が出てくる、と言う事は理解出来る。だが現実はどうか？既にこのウイルスに感染した事による死亡例が発生している。また、感染経路が特定出来ないケースや、例え検査を行ってもその検査をすり抜けて発症するケース、そして一度感染して回復したにも関わらず再度感染する、と言ったケースまで発生している。検査をすり抜ける理由が「技術的問題によるもの」なのか？それともウイルス自体に「既存のウイルスには見られない独自の特性がある」のか？それさえもハッキリしていない。何しろ相手は「未知のウイルス」なのだから「判らなくて当然」なのである。少なくとも「人から人へ感染する」「最悪死亡する事もある」と言う事はこれまでの世界中の発症例から明らかだ。そんな危険なウイルス相手に「用心を重ねる」「念には念を入れて」対処する事は必然である。保守層を中心に上がっている
「支那からの入国を全面拒否」
と言う主張の本質はそこにある。
※その認識が重要。
確かに「即刻支那からの往来を全面ストップ」すれば経済的な損失は非常に大きなものとなるだろう。それが原因で再び不況に陥ってしまう事だって十分にあり得る話だ。だが、例えその損失が如何に甚大であろうと「国民の生命の安全」と引き換えに出来るものなのだろうか？既に出ている犠牲者の「失われた命の価値」は「支那からの往来を全面ストップ」する事によって発生する損失以下だと言うのだろうか？この記事、そんな意図で主張しているとは流石に思わないが、その様に解釈されても致し方ない書き方であると言える。真意がどうであれ、その意味では不適切な表現であると言える。
※国民の生命の安全を軽視した結果。
日本に限らず、その国の政府が国民から信頼されるには
「政府が自国民の生命や健康、安全を保証している」
事がその前提である。その前提を欠くのでは政府は如何なる事を言っても国民から信頼されない。ウイルス流行以来の安倍政権の支持率急落はそれを如実に反映している。幸い日本は島国だ。従って発生源との往来を一時的に止める事で容易に想定出来る感染経路を遮断出来るのだ。実際には既にウイルスは国内に侵入しているので、今更感はあるが、それでも「更なるウイルス流入を止める」効果は期待出来る。やらないよりはやった方が断然良い。
それを「目先の利益」を優先して危険なウイルス侵入経路をそのままにしておくどんな意味があると言うのか？しかも記事では
「昨年即位された天皇陛下が、ここ何年かのうちに訪支されるのは不可避」
と言うがその根拠さえ不明だ。「天皇陛下が即位されて支那に挨拶に行くのは当然」と言う意味であるならそれは「日本は支那の属国たれ」と言っている等しく、単なる「売国妄言」の類でしかないが、そういう本音があるからこそ
等と言う事が言えるのだろう。「てんで話にならない」とはこういう主張の事を言う。
そもそも支那にこの記事が言うような精神があるならば、マスク等の支援に感謝の意を示しつつ、その裏では尖閣諸島への侵犯行為を止めない、なんて真似はしない筈だ。そこをどう説明すると言うのだろうか？そんな相手を「信頼しろ」と言う主張に「そもそもの無理がある」のだ。
