フェイクニュースの上塗りをする中央日報

フェイクニュースの蔓延は更なる混乱を引き起こすぞ。
 
中央日報がまたもや「愚劣極まる」記事を掲載している。週明け23日の韓国総合株価指数(KOSPI)、KOSDAQ指数、ウォン相場、いずれも下落したそうだが、それを中央日報は愚かにも「米韓通貨スワップの効果が尽きた」と分析しているのだから。
 
 
勿論韓国に限らず、世界のどの国であれ、株価や通貨相場、債権価格などが下落する即ち経済への悪影響の原因にコロナウイルスがある事は間違いない。その影響をどの様に克服するか?は流行が収束してからの最優先課題の一つであろう。流行が現在進行形の今は耐えるよりなかろう。
 
だが、少なくとも中央日報のこの記事の様に韓国の場合、その原因を「米韓スワップの効果が出なかった」とするのは根本的に間違っている。そもそも締結されたのは「通貨スワップ」ではなく「為替スワップ」であり、これによって韓国は600億ドルのドルを調達出来たものの、市場介入等の手段でそのドルが市場に流通する事はない。また、この様な状況で「ウォン」への信用は「円」と違って「モノを言う」事もない。要するに「アメリカとの為替スワップ」は締結した事実はあってもそれは最初から「韓国金融市場に『好影響を与える』要素」ではなかった、と言う事だ。また、記事では外国人投資家の「売り」が強調されていたが、何の事はない。彼等はコイツ等の流すフェイクニュースに惑わされる事なく、冷静に判断した、と言うだけの事だろう。中央日報は自分達の報道の「信用度」を否応なく思い知らされた事であろう。…通常の思考回路であれば、だが。
 
また、民間経済研究員のコメントも掲載されているが、そこでも「通貨スワップ」と明言している。本当に本人のコメントかどうか疑わしいが、そうであるなら「根本的に見当外れの分析」をしている訳で、コレでは経済がどうなっても対応など出来まい。また、このコメントを意図的に改竄、捏造しているのであれば完全に「報道犯罪」レベルである。ただでさえコロナウイルスで市場は混乱しているのにそれに油を注いでどうするつもりだと言うのか?
 
こうなっては中央日報
 
「『通貨スワップ』としていたのは『為替スワップ』の誤りでした」
 
なんて言う事も出来まい。その責任など今更「取れるものではない」からだ。それともこの件は韓国政府も関与した市場工作の一環なのか?韓国政府はこの様なフェイクニュースを排除して市場の更なる混乱を避けるべきだが、果たしてそれが出来るか?韓国政府の対応が問われる事になりそうだ。