トランプ大統領の判断は正しい
※とうとう本気で言い出した。
トランプ大統領がとうとう「WHOへの資金拠出停止」を表明した。勿論この対応には賛否両論あるだろう。不肖筆者としてはトランプ大統領の判断は支持すべきものだと考えるが、反対論者としては「ウイルス対策が優先」と言う主張するであろうし、それには一理あるものと思える。だが、それでもトランプ大統領がこの様な決断に至った背景を「自国優先」とか「責任転嫁」とか「大統領選挙を見据えたパフォーマンス」とか言う見方には違和感を感じる。例えば以下の時事通信の記事などがそうだ。
この記事ではトランプ大統領の「自国優先主義」に絡めてトランプ大統領のエゴであるかの様な印象を与える書き方をしているが、貿易問題なら兎も角、「防疫」問題であればどの国だって自国の安全を最優先するのは当然だ。自国民の生命の安全を図るのは国家のトップとして当たり前の事でしかなく、どの国の首脳であれ、方法の違いはあれどそれは同様である。また、アメリカの被害が極めて少なく、明らかに他国を支援する余裕があるのであればそういう批判もまだ理解出来なくもないが、御存知の通りアメリカがこのウイルスによる世界最多の感染者と死者を出している。如何に世界最強の経済力があると言ってもこの様な状況ではアメリカと言えども他国を支援する余裕などある筈もない。そんな明白な事実を踏まえずに記事にするのは公平性を欠くものだと言うよりない。
※WHOの判断は誤っていた事は確実。
トランプ大統領は措置の理由について
を挙げている。また、
※その指摘は正しい。
と、WHOの判断や対応の誤りを指摘しているが、それは「正しい指摘」である。
少なくとも昨年12月末の時点で台湾より「人から人への感染の可能性」を示唆する文書がWHOに送られていた。それにも関わらずWHOは台湾がWHO未加盟国だからなのか？それとも支那に忖度したのか？はたまた事態の深刻さを理解しなかったのか？いずれにせよWHOが台湾からの報告を有効活用出来なかった事に変わりはない。その上「支那への渡航自粛」を呼び掛ける訳でもなく、逆に支那を擁護しているとしか受け取れない言動を繰り返し、結果的にそれが「世界的な流行」に繋がる事になった。WHO事務局長テドロスの「支那への忖度」があろうがなかろうがこの結果に対するWHOの責任は明白で、このコロナウイルス禍に対してWHOが
「本来果たすべき役割を果たせなかった」
と言う評価はテドロスが何を言った所で小揺るぎもしない。アメリカでなくてもそういう声は当然他国でも官民問わず出ているが、先頭を切ってトランプ大統領が具体的なWHOへの対抗策を示した、とも言える。今すぐでなくてもこれに同調する国が続出する展開になればトランプ大統領は
「世界の首脳クラスの誰もが言いたくても言い出せなかった事」
を先陣を切って言い出した事になる。見方によっては「立派なリーダーシップの発揮」となりうるだけに現時点で否定的な評価を前面に押し出すべきではないだろう。
※何を言った所でお前は責任を免れる事は出来ない。
また、「トランプ大統領の初動対応の遅れ」の責任転嫁、と言う見方も記事では触れているが、トランプ大統領の対応は決して後手後手だったとまでは言えないだろう。発生源である支那からの入国禁止措置など日本より早かった。また、欧州での感染発生に対しても迅速に対応したと思えるが、それよりウイルスの感染速度が上回っていたと言う見方も出来る。未知のウイルスに対してWHOの見解を鵜呑みにしたり、それを前提とした対策を実行してもそれ自体が誤りであれば結果的に「誤った対応」となり、現在アメリカで起きている様な惨禍となる。ウイルスに対する情報が明らかに少なく、限られた状況下で通常思い付く対応をしてこの結果であればトランプ大統領もここまでWHOを批判はしなかった、と言うより「出来なかった」公算が高いが、実際にはWHOは前述した様に「ウイルスの危険性」を認識し得る状況にあった。それにも関わらず「正確な情報」を出した訳でも「発生源である支那の対応」を批判した訳でもない。だからトランプ大統領は怒り心頭でWHOを批判しているのだ。そこを理解しなければトランプ大統領の採った措置の意味は理解出来ない。
また、このウイルス禍は「コロナウイルス禍を克服すればおしまい」ではない。勿論先ずはワクチンや治療薬の開発などが最優先される事は論を待たないが、それらが早期に確立し、実用化され、人類が「ウイルスに対する勝利宣言」を出せる様になるだけでは事は終わらない。既に「このウイルスとの戦い」はウイルスに勝てば良い、と言うだけでなく、「情報をまともに公開しなかった支那」「まともな対応を行わなかったWHO」の責任も追及しなくては終わらない。その意味でもトランプ大統領の行動には意味があるのだ。
