油断は出来ない韓国の「世界遺産登録抹消要求」

※楽観視は禁物なのだが。
 
韓国が軍艦島に関する資料の展示に反発し、世界遺産登録の抹消を要求した問題、日本としては「その可能性はほぼない」と見ている模様だが油断は禁物ではないだろうか?何せ相手は「こちらの常識」が通用しない国だ。自分達の常識に囚われて大局を見失っては「元も子もない」のだが。
 

韓国側主張に冷静対処 軍艦島の世界遺産抹消「ない」 日本政府(時事通信) - Yahoo!ニュース 韓国政府が長崎・軍艦島など「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産登録から取り消すよう検討を求める書簡を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に送ったことに対し、日本政府は「登録抹消の可能性はほぼない」リンクYahoo!ニュース

 

日本が「世界遺産登録の抹消の可能性はほぼない」と見るのはそれを決定する世界遺産委員会構成国21ヵ国の内、3分の2の賛成が必要だからである。つまり韓国は自らの主張を認めさせるのに委員国の内14ヵ国以上を説得しなければならないが、日本は韓国の主張を阻止するのに最低8ヵ国を説得すれば良い。その労力を単純に比較すれば確かに「容易ではない」だろうが、それは「常識的な範疇」話であって韓国の様に「常識の通用しない」国にそういう楽観視は禁物だと言える。

 

例えば韓国の日本産水産物輸入禁止措置を巡るWTO訴訟、日本は水産物の安全性を科学的に証明していたにも関わらず結局韓国の対応を認める判決となった。これは韓国が「WTO上級委員へのロビー活動」と言う「反則技」を使っていたからだが、そういう場外作戦、通常の思考回路では「行わない」と言える様な事でも目的の為であれば平然とそれをやるのが韓国と言う国だ。しかも相手は日本で、目的は「反日」なのだから「何を行っても不思議はない」と見ておかなくてはならない。こういう楽観論で何度も韓国に痛い目に遭わされても未だにそれを理解出来ない、と言うのはハッキリ言って危険である。しかもコメントしているのが「外務省」と来れば尚更である。

 

※確かに「意思に反して」日本へ連れて来られた朝鮮人は居たが。
 
世界遺産登録時に日本は「意思に反して連れて来られ、厳しい環境の下で働かされた多くの朝鮮半島出身者らがいた」ことに理解を深める措置を取るとした。で、あれば戦後の調査でその「戦時徴用者数は245人」であったと言う調査結果を大々的に公表すべきであろう。そして「当時の法体系ではそれは合法だった」と言う事も併せて発信しなくてはならない。
 
このブログでは何度も述べているが、「現在の人権感覚で明らかに違法な行為であっても当時の法体系では合法」だった行為は「遡って違法とはならない」と言うのは「法学の常識」である。韓国にはその常識がない、その主張はその常識を逸脱している、と強く表明すべきだ。そうでなければ他国の理解は得られない。また、徴用した朝鮮人は245人だが、それ以上の数の「出稼ぎ労働者」が居た事、そしてそれらの出稼ぎ労働者には当然ながら給料は支給され、同じ条件働いていた日本人と待遇面での差別はなかった事も改めて明確にしておくべきだ。そうでなければ他国の理解は得られない。
 
 
※こういう記事を英訳して発信しなくては。
 
確かに記事にある様な「第三国からすれば日韓の争い巻き込まれたくない」と言う心理はあるだろうが、そう言う心理を当然だと楽観視している事が油断に繋がり、その隙を韓国のロビー活動の餌食にされる展開はあり得る。そう言う意味でも韓国の主張が如何に馬鹿げていたとしてもその度に「完膚なきまでに叩き潰して」おかなければ同じ過ちをまた繰り返す恐れがあるのだ。政府の対応は緩すぎるし、外務省などアテにはならない。せめて民間からでもその様な動きを始めなければならないのである。