東京都知事選挙、小池百合子圧勝だったが…?

※予想通り。
 
昨日行われた東京都知事選挙、現職の小池百合子が投票締め切り即当選確実、と言う「予想通り」の結果であったしかも得票数は前回を上回る350万票以上だと言う。
 

都知事選、小池百合子氏が圧勝 350万票超を獲得(共同通信) - Yahoo!ニュース 任期満了に伴う東京都知事選は5日投開票され、無所属現職の小池百合子氏(67)が再選を果たした。得票は350万票を超え、前回2016年の約291万票を上回って2位以下に大差をつけての圧勝。都政は感染リンクYahoo!ニュース

 

コロナ禍のせいで異様な雰囲気で行われた東京都知事選挙、不肖筆者も東京都民なので勿論投票には言ったが、選挙戦ではお馴染みの選挙カーは殆ど遭遇しなかった。過去最高と言われる候補者乱立の割に意外である。「3密」を避けるべく今まで常識だった選挙戦術が使えない、と言う点も大きかったが、それはどの候補者も同じ事。負けた言い訳には出来まい。

 

冷静に考えれば小池百合子が「都知事としてどれだけ実績を残したか?」と聞かれればまともな返答は出来ない。それでも前回を上回る得票数となったのは

 

「コロナ禍再発の状況下で都知事を変えるのは如何なものか?」

 

と言う心理が働いた部分は少なからずあったと言えるだろう。コロナ対策一つ取っても具体的な対案となる対策をぶつける候補がいれば話は別だったかも知れないが、絵空事としか思えない様な事しか言わなかったり、コロナ云々以前に日本人として「あり得ない」主張をしていた候補もいた。そんなのがこういう状況下で現職に対抗出来る筈もない。そういう意味では対抗馬となった候補全てが「選挙戦術を根本的に間違えていた」と見ても良いだろう。有権者とてその様な絵空事や妄言を真に受ける程馬鹿ではない。特に国賊野党系の候補者にはそういう傾向が顕著だった。そういう姿勢は最早有権者の支持を得られない、と言う現実をこれでもか、と言う程見せつけられても連中は反省も改善もしない。国政選挙だろうが都知事選挙だろうが何度同じ過ちを繰り返しても連中にはその意味が理解出来ないらしい。それでは永遠に話にならない。

 

従って今回の小池百合子の再選は「これまでの実績が評価された」と言う様な積極的な理由、と言うより「コロナ禍の状況下で都知事を変える訳にはいかない」「他の候補者が信用に値しない」とでも言うべき消極的な理由の方が大きかったと見るべきで、その辺りを吐き違えるとコロナ禍が収まれば途端に都民の不満が噴出する事になるだろう。後には都議会議員選挙が控えている。それまでにコロナ禍がある程度収束し、有権者がこれまで通りの判断が出来る様になっていればそれは選挙結果に如実に現れる。そこで小池百合子にとって少数与党、なんて事になればこの先棺桶に片足を突っ込まされた状態での都政運営を余儀なくされる。その意味では小池百合子にとっても「安泰の二期目」とは言い難く、寧ろ「茨の道」の始まりだとも言えそうだ。