ソウル市長自殺の原因は「セクハラ告発」だった?

※疑惑に説明責任を果たさず自殺とは…
 
ソウル市長の朴元淳が自殺した、と言うニュースが韓国で報道され、衝撃を与えている模様だ。前日に朴元淳のセクハラを告発する訴状が受理されていたと言い、どうやら朴元淳は職員へセクハラを行っており、それを告発された事を受けて「自殺」と言う形で逃亡を図った、と見られるが、韓国ではその他にも自治体首長レベルの人物がセクハラで告発されるケースが多発している模様だ。
 
ここで名前の挙がっている人物、安熙正は忠清南道知事の時にセクハラで告発され、実刑が確定している。また、釜山市長だった呉巨敦もセクハラで告発された事で辞任し、現在在宅で取り調べ中だと言う。いずれも韓国与党系の首長だと言うからより一層質が悪い。
 
しかも朴元淳は「人権派弁護士」として韓国社会で「セクハラは違法行為」と認知させる裁判で弁護人としてその判決を引き出すのに貢献し、ソウル市長としては女性政策を総括補佐するジェンダー特補を置き、性暴力を予防し、被害者を保護するための女性権益担当官を新設するなど性問題では韓国社会で高い評価を得ており、次期大統領候補、とまで言われていたが、その裏では自身がその加害者であり、自身の問題に関しては釈明一つせずに自殺、とはどう考えても整合性はない。
 
これらセクハラ首長がいずれも「与党系」と言うのも韓国与党にとっては逆風であろう。人の死を原因はどうあれ揶揄するつもりはないが、これでは国民の理解も支持も得られない。韓国では日本と比較にならない程性犯罪が多いと言うが、所謂慰安婦問題で日本をどうこう言う前に先ずは自国の現状をどうにかすべきなのは論を待たないだろう。この事件を受けて韓国社会が一丸となって「変革」しなければ朴元淳は文字通りの「犬死に」であり、何よりもセクハラ被害者が浮かばれない。この事件を受けて韓国社会がどう変革するのか?それが問われる事になる。その成り行きには注目すべきであろう。